このレビューはネタバレを含みます
古代都市を探す為に誘拐されてしまう、恋愛小説家の話。
「孤島を舞台にしたアクション・アドベンチャー」という定番フォーマットを利用しつつも、ジャンルを相対化し、コメディーに仕上げているのが面白かったですね。
チャニング・テイタムのおバカなイケメン役は相変わらず面白いし、サンドラ・ブロックの巻き込まれ型ヒロイン役も得意とするところ。
とにかくまぁ、この２人の掛け合いを見てるだけでも、楽しい作品ではありました。
あとは、現代的なアップデートとして、ジェンダーロールを入れ替えているところも見所かなと。
男性主人公は女性を引っ張っていくのではなく、女性を支える存在として描かれていく。
裸になってサービスショットまで提供したりと、旧態的なヒロインの役割をこなしていました。
一方で、女性主人公は謎を解いて、男性を引っ張っていく存在として描かれる。
序盤でブラピがあっさりと死ぬのは、旧態的な男性主人公像の否定を意味していたのかもしれません。
正直、アクション面に関しては物足りなさを感じるところですが、その分、男女の関係性に注力している感じで、ラブコメとしても見れる事でしょう。
一見すると男性向けの作品に見えますが、むしろ女性向けというか、女性の方がより楽しめる様な気がします。
疲れた女性はチャニング・テイタムで癒されて下さい。
