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アテンションプリーズのtetsuのレビュー・感想・評価

アテンションプリーズ(2019年製作の映画)
2.5
『POP!』から小村監督の作品に興味を持ったので、鑑賞。

飛行機事故で唯一の生存者となったキャビンアテンダント。流れ着いた先で、とあるカップルと出会った彼女は、彼らを命の恩人として慕い始めるが……。

とにかく、尖ってるなぁ~という印象。

同じ展開とセリフを繰り返す演出や映像の流用は、反復ではなく、使い回しになってしまっており、くどく冗長だったのも本音。

ただ、唯一の生存者を讃えるニュースの違和感や一方的な恩返しの気持ち悪さ、社会に蔓延るなまやさしい価値観・常識を否定するような作風には、監督の個性が出ていて興味深いなぁと。

悲しすぎて笑えてくる不謹慎コメディという監督の軸も、一貫しているように思った。

お金が無さすぎて、飛行機に乗っている場面をミニチュアでやってしまうアイデアは馬鹿げていて良かった。
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