大阪アジアン映画祭で鑑賞。
大学卒業後、数ヵ月で会社を辞めたスミコ。何気ない日々の中で、彼女は優しくて少し変わった人達に出会う。リコーダーを吹く男性、白スキニーの女性、自販機の前で戯れるカップル……。ささやかな幸せの中に私たちは生きている。
終始、ゆる~い作品で、登場人物の劇的な変化や、これといった展開はないが、それが良かった。
個人的に転換期となるタイミングでの鑑賞になったため、主人公の境遇には感情移入せざるを得ず、感慨深いものがあった。
日常生活の些細な風景。
その数々に幸せを感じられる豊かさ。
社会に出て、無意識に削ぎ落としてしむった感覚を蘇らせてくれるような内容で、今、見て本当に良かったと思う。
やっぱり、また映画を作ってみたいなと思った。