へたれ

モリコーネ 映画が恋した音楽家のへたれのレビュー・感想・評価

3.1
良かったとこ 楽曲の良さ
有名どころの映画はもちろん、映画音楽以外の歌とか、「シシリアン」のような配信されていない映画も含めて、モリコーネのキャリアが網羅的に紹介される。モリコーネの名曲メドレーとして見ると楽しめる。映画館の音響でモリコーネの曲がたっぷり聴けるというのは大きな魅力。

ダメだったとこ1 単調で長い
映画音楽家としてのキャリアが始まるまでは多少紆余曲折があるものの、その後はだいたい以下の2パターンの展開のどちらかが繰り返される。
(1)映画音楽のオファーが来る→メロディがすぐ思い浮かぶ→監督が大喜び
(2)監督と異なる音楽の提案をする→監督が最初は反対→のちに監督が誤りを認める(常にモリコーネが正しい)
その結果、このドキュメンタリー全体が、DVDボックスの特典映像並みの単調さになっている。このつくりで2時間半は飽きる。

ダメだったとこ2 モリコーネ以外のインタビューが無駄
豪華な面々がコメントに登場するものの、全員同じようにモリコーネを絶賛するだけで面白みがない。ジョン・ウイリアムズなんてモリコーネとほぼ同時期に活躍してきたんだから、もう少し批評的なコメントを引き出せたはず。
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