翼

モリコーネ 映画が恋した音楽家の翼のレビュー・感想・評価

4.3
『彼の音楽を耳にすると、一小節で彼のものとわかる。何故だろう?彼の魂がそこにあるかのようだ。』
ハンスジマーが言うことわかるなぁ…!

映画音楽が冷遇される時代に生まれ、その中で実験的姿勢を貫きながら腰掛けとしていた映画音楽と向き合いその地位を向上させた音楽家、エンニオ・モリコーネの人生はそのまま映画音楽史のようだった。
作品が出れば出るほどその偉業に打ちのめされる。中でもワンスアポンアタイムインアメリカとニューシネマパラダイスはやはり別格。フルオーケストレーションを断片とはいえ劇場で聴けることには本当に本当に価値があった。
最後の締めくくりは怒涛の誉めちぎりラッシュで食傷気味は否めないが、それがジュゼッペトルナトーレなりの愛だよね。って思える。
ならよ!!監督権限行使してでもニューシネ愛のテーマだけでも全編しっかり聴かせてくれよ…!!!
翼