タスマニア

この子は邪悪のタスマニアのレビュー・感想・評価

この子は邪悪(2022年製作の映画)
3.5
2022年84本目。

タイトルの意味!!!
ラストシーンちょっと笑ってしもた笑

予告編で期待した通り、好きなテイストの映画だった!
大好きな映画の一つである「哀愁しんでれら」を輩出した "TSUTAYA CREATORS' PROGRAM" 出身の映画である点も期待値を上げていたところもある。

「哀愁しんでれら」と比較すると、フィクションラインがやや高めで、「おや」って思う部分があったのも事実。
そして、そのちょっぴりファンタジーな設定の存在がその後の展開がもたらすインパクトを高めているのもそれもまた事実。

「え〜〜〜〜、そういう理屈なんか〜〜〜い」って思ったのも束の間
「あ〜〜〜〜、それはゾッとする事実やわ・・・」って、しっかり揺さぶられた!笑

今日も今日とて、狂った桜井ユキは最高でした。
「真犯人フラグ」の菱田さんを経て、ノーマル美女を演じる桜井ユキには満足できず、常にヤバい女を演じていて欲しい自分がいる。
とりあえず、急に目を開けて、手を掴んで、左右の目がそれぞれ別の方向にグルグル回るの怖すぎ!!

月ちゃんの部屋の壁に色々な仮面が飾っているのが印象的で、プレーンな仮面に関しては "某犬神家の一族" を彷彿とさせるデザインであるのも、より不気味さを増している。
10歳にも満たない女の子が(望まずに)着用せざるを得ない仮面のデザインをあのような不気味なものにしている違和感は、我々の関心や恐怖を感じる対象を分散させて混乱させている働きをしているんだろうな。
実際、「どの子が邪悪なんだろう?」という発想は常に頭にあったから。
そういった意味で、繰り返しになるけどタイトル重要だし、ちゃんと機能している映画だわ。

幼少期の花ちゃんが事故の後、自分だけ無事であることに負い目を感じながら、病院の椅子にじっと座っている姿は泣きそうになった。
あの子の演技天才だわ。「君は悪くない。大丈夫」って言ってあげたい立ち振る舞いをしてた。
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