2022年112本目。
"瑠璃も玻璃も照らせば光る"
この言葉好きなんだよな。
いや「言葉そのものの意味が好き」という意味ではなく、この言葉を「砕け散るところを見せてあげる」という映画で知り、その物語での使われ方が非常に美しかったから。
「日本語って素敵やね」って思ったやつや。
これからの人生で「瑠璃さん」に出会った場合、「ご家族に "玻璃さん" がいらっしゃるのかな?」という疑問と、「前世の記憶持ってるのかな?」という疑問を持つことになりそう。
ファンタジー脳笑
思いの外ファンタジーで、思いの外サスペンスだったような映画。
"大切な人を失う悲しさ・傷" という焦点には想像よりもドライに扱われている。それに冷めてしまう人もいそうな映画。
一方で、この映画が提示してくる死生観を考えるとその描き方が妙にしっくりきしてまった。
「死んでしまった大事な人もどこかで生まれ変わってまた会えるかもしれない」
そんなファンタジーを受け入れられるか?
それ次第。人生を楽しむための選択肢・引き出しの一つとして、そんなアイディアをもっておくのもいいのかも。って伊藤沙莉の顔見ながら思った笑
ある意味、自分は "大切な人の死" の経験が少ないことに気づいた。
一方で、もしかしたら "大切な人" がそもそも少ないのかも、という悲しきアイディアも生まれてきたが。
とにもかくにも、自分はこのファンタジーを受け入れる際の摩擦が少なかったんだろうなって思った。
ただ、小山内家の幸せそうなホームビデオを見せられた刹那に、あの惨劇のシーン。心が締め付けられる。
遺体の身元確認のシーンって、感情移入して辛くなるけど、この映画は振れ幅が大きくて特にきた。大泉洋の泣きの演技もすごい。
それにしても、個人的に「Best 柴咲コウ」に感じた。
過去最高級に美しかった。
ビジュアル的に、これぐらいの髪の長さで、ちゃんと適切に年齢を重ねている感じ最高やで。
あと、役柄が乙女すぎて新鮮。悪戯っ子っぽい笑顔素敵やね。
有村架純は言うまでもない。
最初の一言目が敬語ではなく、タメ口な時点で「あ、こっちの役柄か」ってなるやつ。
近年では、石子さんの有村架純最高だったけど、こっちも最高やね。
あと目黒くん。
silent の想くんのイメージが最近は強すぎるけど、でもちょっぴりこの役も同じ雰囲気を感じた。
演技上手いね。
偶然だけど、空を見上げたら、月が割と綺麗に見えた。