2022年105本目。
完璧なチーズバーガーだ。
本当に偶然だけど、お昼にハンバーガーを食べた後だった。
それでも「チーズバーガー食いてえ」となる映画。
「"今までにない" といった斬新さが価値を生む構造は近代アートみたいだな」なんて感じながら、序盤の展開を眺めていた。
どこの世界も、一定のレベルを満たした後に待ち受けるのは、高次元でマウントを取り合って、大事なマジョリティを置いてけぼりにするんだな。。。
「料理なんて美味しければええやん!ほんでもって、多分、だいたい美味しいやん!」の価値観ではついていけんよ笑
それにしても、シェフが「パン」と手を叩いて、厨房とホールの両方の空気を掌握するのが好き。
あの空間の異質さが現れるし、ちゃんと終盤へのフリになってる。
あ、そうだ。作り手が評価を渇望して、評価する側も評価軸がインフレしてしまっている感じは、パリコレも思い出した!笑
自分が全く関心のない世界だからそう思うのだけど、作り手と評価者の関係が歪んでるようにも思える。
ただ、一方で映画の世界も他人事ではないのかもしれない。
作り手と評価する者がいて、高い評価を欲するがゆえに尖って歪んで訳のわからない異作が生まれてしまう。怪作と言うと聞こえがいいのかもしれないけど。
アニャ・テイラー=ジョイに見つめられると、心を見透かされてしまう。
エルサのキャラクターが凄く良かった。