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きさらぎ駅のさんぴんのレビュー・感想・評価

きさらぎ駅(2022年製作の映画)
3.0
#映画備忘録 #20230104
#きさらぎ駅
監督/永江二郎
脚本/宮本武史
2022/日本/83分
#映画部 #映画好きな人と繋がりたい
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2023年、明けましておめでとうございます。
昨年も大変お世話になりました。
本年も昨年同様、何卒よろしくお願いします。
そんなわけで新年一発目はホラー映画から。
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ハンドルネーム「はすみ」は、帰宅するために
静岡県浜松市にある新浜松駅から23:40発の
電車に乗った。「普段は数分で停車する」電車
であるにも関わらず、この日は20分以上駅に
停まらないという。さらに5人ほどいた乗客は
皆眠っている。
やっと停車した駅で降りたところ、それが実在しない
「きさらぎ駅」であった。
駅の周囲には山と草原しか見えず、公衆電話や
タクシーも見当たらない。諦めて線路を歩いて
帰ることにした「はすみ」だが、さまざまな
怪奇現象に遭遇することに…
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きらさぎ駅、懐かしいですね。
死ぬほど洒落にならない怖い話、の中でも
八尺様とか、リゾートバイト、コトリバコと
同じくらい記憶に残ってるやつです。
そんなのがまさか映画化されるとは。
にしても新年一発目に観る映画じゃないよね。
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カメラを止めるなみたく、ネタバレを
ある程度しないと映画の感想を書けないので、
やむ無し、ネタバレはしながら書きます。
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映画序盤は割と真っ当な低予算B級ホラー。
さとえりを久々に見ましたが、いつの間に
あんな貫禄のあるおばさん役が似合う人に
なったんでしょうか。
一応の伏線も張られますが、この伏線もまた
チープなものなので、そんなに意識しなくて
大丈夫やなつです。
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まずはさとえり演じる純子がきさらぎ駅に
行ったお話を回想として一通り。
感覚として、Chilla's Artのホラゲーにとても
似ている感じでした。
画面にややノイズがかかってる感じとか、
人の真顔の気味悪さとか、各キャラが
きちんとホラー映画での役割通り動いて
くれるとかですね。
不気味は不気味なんですが、映画をたくさん
観た弊害として、次はこうなるんだろうな、
ここはこういう風に撮ってるんだろうなとか
余計なことを考えてしまい純粋にホラーを
楽しめない不感症になってるので、特に
びっくりしたりすることはなく。悲しい。
あ、POVメインなので、画面酔いしやすい
人はちょっときついかも。
そしてこのパート、やけに時間とるな、
やけに1つ1つ丁寧にやるな、というか丁寧に
やりすぎてちょっとテンポ悪くない?とか
思ってたんですが、中盤からの展開で全て納得。
中盤からは主人公春奈もきさらぎ駅に行って、
純子の体験を追体験するというスキームでした。
なるほど、これは面白いと。
何が面白いって、純子の話を事前に聞いてる
春奈が異世界で無双する所が面白い。
ハッピーデスデイみたく、タイムリープ的な
面白さがあって良かったです。
タイムリープではないんだけどね笑
ちなみにこの間もずっとチープ感は継続ね。
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いくら事前に話を聞いて、追体験してるとは言え、
さすがに躊躇なく色んなことをやりすぎでは?
と思うくらいには頑張ってくれるので、
ここら辺は見てて楽しかったです。
そしてタイムリープ(仮)につきものの、
あれ?今回なんか違うぞ?って展開もちゃんとある。
おお!ここから盛り上がってるくるんじゃないの!?と
思って、トイレのために一時停止したら
映画が残り23分でこれに1番笑いました。
絶対強引にまとめるじゃないかと。
最後絶対駆け足になるじゃないかと笑
そして案の定最後は駆け足になりました笑
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序盤ホラー、中盤コメディ、ここからラスト
ちゃんとホラーに戻してくれるんだろうなと
画面を睨んでたら、割とちゃんと不気味に
終えてくれたので良かったです。
ゾクッでもない、ブルッでもない、プルって
するくらいの震えがあります。
最後にめっちゃ怖い演出が!!とかでなく、
世にもの終わり方に近いものがありました。
不気味エンドってやつですね。
一応、「一応」、序盤の伏線もここで
回収されるんですが、どうでも良すぎて
あー、はいはい。で終わります。
個人的に、春奈はあの世界に残ったわけじゃん?
あれからどうするんやろと、起きる度に
無双を続けるのかなと。
そして微妙に続編作れるよ顔で終わってるけど
どうなるんだろうか笑
完全に期待値0で観た割には面白かったです。
家のフローリングをクエン酸で磨きながら
見てましたがちょうど良かった。
レンタルにお金払うより、サブスク配信待ちが
オススメな1本です。
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