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ヴァチカンのエクソシストのさんぴんのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.5
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#映画備忘録 #20231009
#ヴァチカンのエクソシスト
監督/ジュリアス・エイヴァリー
脚本/マイケル・ペトロー二
脚本/エヴァン・スピリオトポウロス
#ThePopesExorcist
2023/アメリカ・イギリス・スペイン/103分
#映画部 #映画好きな人と繋がりたい
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1987年7月。アモルト神父はローマ教皇から
悪魔祓いの依頼を直接受ける。変わり果てた姿の
少年に、誰も知らない過去を言い当てられた
アモルト神父は悪魔の仕業だと確信する。
若い相棒のトーマス神父と共に調査を始めた
彼は、異端審問の記録にたどり着く。
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ラッセルと悪魔のデスマッチなら観ねばと。
オーヴァーロードとかサマタリアンの監督なんですね。
実在したアモルト神父が体験した悪魔祓いの内、
8割は悪魔じゃなくて精神疾患らしいけど、
今回は残りの2割の本物だったお話。
まず悪魔祓いに行って8割は悪魔じゃないって
みんな悪魔のせいにし過ぎでは?とか思いつつ。
冒頭、普通ならゆっくり時間かけて、怖さとか
悪魔祓いの様子とか流す所、本作わずか10分。
ラッセルが悪魔に、何だこの野郎、誰だこの野郎、
豚でも乗っ取れんのか?おお?やってみろよ?と
激しく喧嘩を売り、悪魔さんサイドも、
バカにすんじゃねぇ!豚でもなんでもやってやらぁっ!って
豚に乗り移った所、ラッセルが助さんやってしまいなさいと
ばかりに目配せして豚ごと処分。
こういう物理に頼るホラー映画は好きですよ。
まずラッセルの見た目とか、ガタイの良さとか
もう負ける気がしないのよ。
そんなラッセルもやり過ぎたのか、神父達の
元締めみたいな人達から注意を受ける。
しかしそこはラッセル・クロウ。聞く耳を持たない。
文句あんならボスに言えよ!俺のボスは
お前らのボスより偉いんだぞ?お?と
マフィア映画観てるっけ?と思えるセリフを言います。
ちなみにラッセル・クロウのボスはローマ教皇で
まさかのフランコ・ネロが演じてるんですが。
ジョン・ウィック2でコンチネンタルローマの
支配人やってたし、これまた殺し屋にしか見えん。
ちなみ今回ラッセル・クロウの移動手段は全編
スクーターです。フェラーリのシール貼ってる
スクーターです。靴下もフェラーリです。
愛おし過ぎてねぇもう。んふふふふって王騎
みたいな笑い方をしてしまいました。
あのデカいラッセルがちっこいスクーターに
乗って走ってるだけでもう面白い。
しかもローマからスペイン?のまあまあの
移動もスクーターで行くの愛おしい。+1億点。
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そんなラッセルが、フランコ・ネロの勅令で
やばい悪魔いるっぽいから行ってこいと言われてからが
本格的なお話の始まりです。
なんか最強っぽいけどフィジカル弱そうな悪魔と、
若干悪魔祓いを信じてないバカにしてるゆとり世代神父と
明らかに問題抱えてそうな家族が登場人物。
今回この人達以外出てこないので大丈夫。
途中フランコ・ネロが吐血したりしますが
まあお話には影響しないので大丈夫でしょう。
ちなみにこのゆとり神父。悪魔から指名されて
部屋行ったのにお前じゃねぇっ!とチェンジされて
若干可哀想な人でもあります。デリヘルかな。
悪魔と対峙していくなかで、アモルト神父にも
後ろめたい過去、a.k.aトラウマがあることが
示されるんです。悪魔はそこの罪悪感を
突いてくる!とか言われ、全力でつつかれるん
ですが、その割にはこの神父、ノリノリである。
基本的に祈りというより物理勝負。
ドアを体当たりでぶち破ったり、軽口叩いたり、
悪魔に喧嘩売ったりとまあお元気。
個人的に最後の決着の場面で、銃を受け取るが如く、
十字架受け取って悪魔の眉間に突きつけるシーン。
3時10分、決断の時を思い出しましたね。
途中途中に、申し訳なさ程度に差し込まれる
謎解き要素や、異端審問の歴史の設定がありますが
あれはもはや休憩シーンで、お話には特段
深い影響を与えないのでスルーでいいでしょう。
昔のエクソシストは負けたかもしんねぇが!
俺なら勝つ!まかせとけいてやんでぃ!と
意気揚々とリングインするラッセル・クロウ。
でも意外と負けちゃいそうになる。
白タオルを投げ入れるも、若手神父にしっかりしろと
説教されて悪魔に打ち勝ち、最後は2人で
酒飲んでいぇーいエンド。と思いきや。
今回勝った悪魔みたいなのがまだ世界には
199体もいるらしく、これはシリーズ化の予告でしょうか。
今後始まるであろう、ラッセル・クロウと
若手神父が世界を旅しながら行く先々で
悪魔をぶっ倒すシリーズを楽しみにしおります。
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