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MEG ザ・モンスターズ2のbossのレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)
3.3
アメリカ・中国合作による中国資本サメ映画の続編。
面白いとこ面白くないとこ入り乱れ。

【あらすじ】
未発見の深海層で古代より生き長らえていた超巨大ザメ"メガロドン"。前作でそのメガロドンとの死闘を生き延びたジョナス・テイラー(ステイサム)は、海洋保全活動をしながら新たな調査チームとともにマリアナ海溝へ潜り、未到の海底調査を続けていた。しかし、万全の装備とメガロドン対策で向かったはずの海底には、前作を遥かに凌ぐメグの群れ、そして未知の巨大生物が待ち構えていた…

とりあえずサメちゃん、深海シーン等のVFXは素晴らしく、ジェイソン・ステイサムも相変わらずカッコイイので、それなりには楽しめると思う。

ただ、中国資本によるハリウッド映画にありがちなダメポイント満載で、そういう意味ではかなりノイズの多い作品だった。

端的に問題点を挙げるなら、モンスターに立ち向かうヒーロー級主人公が同じ状況下に2人もいる点だと思う。

アメリカ側のヒーローであるステイサムと中国側のヒーローであるウー・ジン。恐らく中国資本ゆえの制作条件なのかもしれないが、この2人がヒロイックなおいしいことを取り合ってるのが問題だと思った。しかもウー・ジン側は一応の三枚目キャラの皮をかぶっていて、それがさらにノイズになっていた気がする。(そもそもこの監督、コメディ演出上手くない)

前作はリー・ビンビンが中国側の代表だったけど、こちらは女性だったのでステイサムといい感じのヒーロー&ヒロインが成立していた。
だが、今回のウー・ジンのキャラクターはさすがに無理矢理過ぎるし邪魔すぎた。

結果、ステイサムとウー・ジンを動かすために2人が愛する少女メイ・インが人間の行動原理としておかしなことをして、その危機感のなさに観客が白けるといった展開が何度かあった気がする。

こういうジャンルにお金出してくれて基本的には中国資本ありがたいと思ってるんだけど、こういう作品のノイズになるような介入だけはもう勘弁してほしい。
ハリウッド側も中国人キャラクターの人間ドラマ描くの毎回似たり寄ったりでテキトーすぎるし、せっかく合作するならもうちょっと真面目にやって欲しい。
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