boss

ジョン・ウィック:コンセクエンスのbossのレビュー・感想・評価

5.0
ありがとう、キアヌ・リーヴス。
ありがとう、チャド・スタエルスキ監督。

【あらすじ】
裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。裏社会の全てを牛耳る組織:主席連合から自由を手に入れるため、日本の旧友、シマヅの協力を求めて大阪コンチネンタルホテルを訪ねる。しかし、そこには主席連合から組織の全権限を委任されたグラモン侯爵による刺客が送られていた…。
果たしてジョンは、かつて忠誠を誓った世界との決着をつけて、真の自由を手にすることができるのか!?

冗談抜きで現行アクション映画の最高峰のアクション演出とアクションスタントが観れるので、ちょっとでも興味ある方は絶対に!絶対に!観た方がいい。
この映画、このシリーズをキッカケに、少なくない若者がアクション映画監督やスタントマンを目指すことになるレベルの衝撃と影響力があると思う。

大阪、ベルリン、パリ…
ジョン・ウィック、大阪コンチネンタルのコウジ、盲目の元殺し屋ケイン、犬使いのノーバディ…

舞台立ても良ければキャラクター造形も素晴らしく、この舞台とキャラがケレン味たっぷりに絡み合い、怒涛のアクションへと流れていく展開が、あまりにも贅沢であまりにもアクション映画として完成されていて本当に至福の時間だった。
特に『カンフージャンル』の某シーンを思わせる凱旋門戦からの見下ろし型ゲーム風室内戦の流れには、アクションシーンなのに思わず感動で涙が出てしまったくらいw

もちろん、様々な映画のオマージュ溢れるシーンや侯爵の住む世界の違いを見せつける衣装やロケーション、アート映画のようなネオン照明などなど、アクションスタント以外の部分もジョン・ウィック映画として間違いない世界観が構築されていて言うことなし。

個人的にはジョン・ウィック映画についにドニー・イェンが出たってだけでもう十分満足なんだけど、キアヌvsドニー、真田広之vsドニーの期待以上のアクションお膳立てが観れてもう本当に大満足過ぎた。

キアヌも真田広之もドニーも60歳前後という事実。
アクション俳優として現役な3人がレジェンド過ぎるのがもちろん凄いんだけど、同時に60歳の俳優を使ってここまで最新最高峰のアクション演出ができるチャド・スタエルスキ監督&87イレブン(スタントチーム)マジでハンパねぇ!って思った。
つまり、もっと若い、もっと動きが現役なアクション俳優なら、もっととんでもないアクションが見れるんじゃないか…?
ジョン・ウィックシリーズの次にチャド・スタイエルスキ監督は何を撮るのか…、超気になる!!!
boss

boss