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マイ・エレメントのbossのレビュー・感想・評価

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
3.6
久々にディズニーピクサーらしい作品が観れた気がする。
観れば納得の面白さだし、万人にオススメできる。

【あらすじ】
火、水、土、風のエレメントたちが共に暮らす大都市エレメントシティ。中心部から離れた"火のエレメント"地区で父の雑貨店を手伝う火の女の子エンバーは、ある日、偶然自分とは正反対で自由な心を持つ水の男の子ウェイドと出会う。
ウェイドと関わることでエンバーは初めて世界の広さに触れ、自分の新たな可能性について考え始めるが…

誰もがすぐに理解できるシンプルな世界観。
エレメント属性を活かした愛らしいキャラや美術デザイン。
そして、火と水という相性最悪?な2人のラブストーリー。

分かりやすいくらいアニメーション作品の王道路線なんだけど、火のエレメント達はエレメントシティにやって来た"移民"であるという点がポイント。
アメリカ、恐らくNYの移民の歴史がベースにあり、移民1世である両親と移民2世のエンバーとの価値観の違いがテーマにもなっていて、単なる王道で終わらせてないところがさすがディズニーピクサーだと思った。
もちろん、それらを描く3DCGアニメーション表現は最高峰なので見応えも十分。

基本的には笑ってハラハラして最後は涙する内容なんだけど、諸々の事の発端を冷静に考えると、アレ…?これ全部…アイツのせいじゃね??とも読み取れるので、そこに気付くとこの話に乗れない人が出てくるかもしれないw

※あとこれは映画作品とは全然関係ない外側の部分の問題なんだけど、本作のレビューを書くに辺り、公式HPの情報を参照してたんだけど、そこの"ストーリー3"の説明に書かれている文言が、この映画が伝えている大切な部分を台無しにする一文に改変されていて、マジで日本ディズニークソだなと思った。
"違うエレメントと関わるな"は街のルールじゃねぇから!!
水、風、土ばかりのエレメントシティに移民1世として最初に入ってきた親父の発言だからこそ意味と重みのある"偏見"なんだよ!!それを本作のターゲット層に言っても分かんないだろうからと勝手に単なる街のルールに変えてんじゃねぇよ!!ふざけんな!!
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