クリンクル

REBEL MOON ー パート1: 炎の子のクリンクルのレビュー・感想・評価

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)
4.0
『七人の侍』meets『用心棒』meets『銃夢』

本家スターウォーズが(『マンダロリアン』は別として)スターウォーズを参考にスターウォーズを作っていることを危惧している身としては、かつてルーカスがそうしたようにクラシックな映画を参考にして作品を構築していくことにしたザックスナイダーの姿勢はまったくもって正しい!
もちろんただの模倣ではなく十八番のスローモーション、暴力描写、クリーチャー造形、美術、どれをとってもザックスナイダー作品で、これが好きな人にとっては眼福の時間
加えてクラシック映画には足りていなかった牧歌的土地における女性の扱われ方にも重きを置いていてザックスナイダーという人は信頼できる映画作家であると改めて思った

チャーリー・ハナムのキャラが出てきた時は「おい!スターウォーズすぎんだろ!」と1人でツッコミを入れてしまったが、ちゃんとザックは自分のスターウォーズを本気で作り上げるつもりなので安心を

メンバー集めという予定調和な部分はちょっと退屈&仲間になる理由が希薄で、パート1というところもあって七人の侍に当たるメンバーの活躍には後編に期待だが、今回の映画前半部の主人公コラが中心にいるシーンは全部文句抜きに最高なので、パート2通して素晴らしい映画になることを期待してます