すぽんてぃにあす

アイ・アム まきもとのすぽんてぃにあすのネタバレレビュー・内容・結末

アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

基となる「おみおくりの作法」も鑑賞済み。

リメイク基のレビューこそしていないが観たことは覚えています。
それを日本という舞台で阿部サダオ主演で繰り広げると、こんな感じか。

葬式って誰のためにするの?
当たり前の議題だけど、それを覆すのって今のご時世そう難しくもない。
亡くなった方のためだ、なんて堂々と語るためには遺族とどんな付き合い方をしたか、そして自身の死後に起こり得ることを想定して何か残していたのかだ。

本作の牧本が担当する亡くなった方達は、皆それが疎かのままとなっている。
だから作品が成り立っていて物語の主軸にはなっているだけど、残念ながら牧本のしていることはリアリティ的には無理があるし、そもそも見ていて一緒に仕事したくない役柄を全うしすぎている。
遺族の気持ちが変わるのを待つなんて非効率なこと、今の世の中どこでも出来ませんよ。
オリジナルのリスペクトの仕方も違和感。

悲しむべきお葬式という流れ、その中で思い出話に花を咲かせたりで遺族の悲しみが笑いに変わっていくことがよくあります。
そのギャップが好きで、その空間に携われることを今はとても誇りに思えます。
そんな描写が描かれていたのは良かったです。