【予想通り原恵一監督らしい、優しい映画ですね】
※今回もかなりネタバレします。
未見の方は読まないことをオススメします。🙇
金曜ロードショーで観ました。
原恵一監督作品は
クレヨンしんちゃんの『モーレツ!!オトナ帝国の逆襲』と『アッパレ‼︎戦国大合戦』は勿論、
『河童のクゥと夏休み』や『colorful/カラフル』もすごい好きです。
特に『colorful/カラフル』🌈と今作『かがみの孤城』🪞とは重なる点が多くて、
“思春期の子の邪悪な側面を容赦なく描いてはいるけど、そんな中で孤独を感じている子たちへのエールを送るような、優しいファンタジー映画“
のイメージが原恵一監督にはあります。
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【アニメの映像美自体は、はっきり言って「普通の日本のアニメだなぁ…」と思いました。】
前述したような『河童のクゥと夏休み』や『colorful/カラフル』を観た時とは絵のタッチは明らかに違うものに見えましたが、
アニメの映像美自体は、はっきり言って「普通の日本のアニメだなぁ…」と思いました。
なんせ『アクロス・ザ・スパイダーバース』🕸️の次に観たので余計にそう感じたのもありますが、
実際に今作の劇場公開時も『THE FIRST SLAMDUNK』🏀や『すずめの戸締り』🗝️と公開が重なっていて、その2つと比較したら少し地味めな作品だと思いました。
特に舞台となる仮想空間の孤城🏰の空間自体に、そんなに目新しさは感じませんでした。
というか、
今作において終盤で明らかになる
「実はこの7人は全然違う⚪︎⚪︎だった」
って設定を除けば、
オンラインゲームみたいな“インターネット上の溜まり場“💻にも置き換えられる話だと思いました。
おそらく製作者側もそこの映像的な派手さを目指してる映画じゃないんでしょう。
原作は辻村深月さんの本屋大賞2018年受賞作品だそうですから、たぶん人気なんでしょうが、「ハケンアニメ」的なアニメとは少し違う気がしました。
マサムネ君の声を名探偵コナンの高山みなみさんが担当してるんですが、「真実はいつもひとつ‼️」って言わせる遊び心を感じつつも、基本的に笑える場面も少ないです。
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【雪科第五中学が根本的な環境改善をしていないのも映画としては好きです。】
恋愛気質のウレシノ君(声:梶裕貴さん)に、
「でも、そういう子もいるよ…」と擁護的にも思いつつも、イライラしながら観てました。💢
これはバランスの問題でしょうが、⚖️
それ以外にも原恵一監督作品らしく、
・主人公:こころが不登校になる原因の真田さん
・トンチンカンな担任教師🧑🏫
・アキさんの義父のDV
とか、闇の部分やイライラする場面も多いです。💢
仮想空間に閉じこもったまんまじゃないのもいいですが、
舞台となる雪科第五中学が根本的な環境改善をしていないことも自分は映画としては好きです。🏫
そこにスカッとしない人もいるでしょうが、残念ですけど現実世界はそんなもんでしょう。😔
“それでも通学する勇気がどれだけ大変か❓“
で、
宇宙飛行士が月面着陸する👨🚀よりも、
引きこもりが外に出る👣方が大事に見えることもあります。
とはいえ、
元々仲が良かった東条さんともアイス🍨を一緒に食べて心を通わせたし、
これからリオン君もいるし、
主人公:こころにとってこれからの学校人生は明るいでしょうね。
最初と最後で対をなす、主人公の足取りが成長を物語ってます。👣
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【上を向いて歩こう👣】
アキが成長してちゃんと結婚💍したのもいいです。生きてれば幸せにもなれるし、
彼女がフリースクールの先生になったことは彼女にとっても間接的に自分自身を救っていたんですね…。☕️🍓
原恵一監督作品らしく、オトナ向けですね。
なんなら
リアルタイムでつらい学校生活を送っている小中学生よりも、
昔、学校生活でつらい経験をしたことがある大人の方がより心に刺さる気がします。💘
それに読み取れてない伏線も多いみたいなので、また見返すと新たな発見があるかもしれません。
そこも含めて、細く長く愛される作品だと思います。