【娯楽でもありますし、社会派映画にも思えました。】
※過去鑑賞記録です。
ただその割には内容を結構覚えています。
好きなんです。😅
気持ち悪い男が主人公の話なんですけど、
なんか、好きなんです。
平均スコアが3.7ってのがいいですね…(2024/2/28時点)。
“個人的には好きですけど平均スコアが4.0以上いくのは嫌な映画“です。😅
サイコな主人公のピカレスクロマンとして、
娯楽作品としての妙な魅力も感じましたし、
同時に、報道における視聴率至上主義の問題を描いた社会派映画にも思えました。
もちろんそんなに難しい話じゃない、
「何が起こっているか❓」は誰が観ても分かるような話ですけど、この映画って意外と“深い“と思います。
“深イイ話“じゃなくて、“深くて悪い話“ですけどね…。😅
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【ヤバい主人公を観た‼️】
①まずなんといっても主人公:ルイス・ブルームを演じたジェイク・ギレンホールがすごいです。
彼が今作でアカデミー賞に全く引っかからず、ノミネートさえされなかったのはちょっと意外です。⤵️
ジェイク・ギレンホールと言えば、
それまでは真面目で優等生・好青年なイメージを勝手に持ってましたけど、これでイメージがガラッと変わりました。🔄
「『タクシードライバー』🚕のトラヴィスの再来‼️」って予告編の宣伝文句もよく分かります。
個人的には『タクシードライバー』よりも今作『ナイトクローラー』の主人公:ルイス・ブルームの方が「ヤバい主人公を観た‼️」って印象がガツンと強烈にあります。
全編通してギョロッとした目つき👁️がすごく不気味で、 「どんな人生を歩んできたらこんな目つきになるの❓」って思えてしょうがないです。
でも、忘れちゃいけないのは
彼は服装も部屋も綺麗にしてるし、社会人としてかなり真面目にやってるんです。
稼いだ金💰を馬鹿みたいにギャンブルに使うわけでも無いし、あんな職業であることを頭から外せばかなり才能があります。🎥
一番重要なのは彼はコミュニケーション能力がかなり高いことです。多分、自分の方が遥かにコミュ障でしょう。😔
「学歴もないからいろんな言葉をネットで勉強した」💻って彼は言ってましたけど、本当にそんな感じです。
「めちゃくちゃ勉強して大学卒業🎓したけど、
いざ社会人になって働き始めたら全然ダメ🙅」ってことはよくあるはずです。
彼の場合は完全に犯罪者ですから、遅かれ早かれ逮捕されると思いますよ。
ただ、「仕事が出来るのなら多少はずる賢くてもいいんじゃないの❓」って彼に対する羨ましさも少しあります。🤏
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【脇役俳優・撮影・音楽も好きです。】
②そんな感じで、
どうしてもジェイク・ギレンホールの怪演にばっかり気を取られてしまいますが、それ以外の脇を固める俳優さんもうまいですよ。
プロデューサー役のレネ・ルッソもハマり役でしたし、
リズ・アーメッドも初々しい感じでよかったです。彼の顛末は気の毒でしたけど、ああいう風に低賃金で搾取される貧困層の若者って本当にたくさんいそうですね…。
③それから今作の舞台であるL.A.の夜の街も綺麗ですね。
L.A.と言えば、
映画の都で華やかなイメージもありますけど、
同時にかなり治安の悪いイメージも持ってます。犯罪映画のタイトルにも『L.A.何とか』ってのが多いイメージがあります。
実際、主人公があんな犯罪専門のパパラッチを仕事に食べていける、
あんな番組が商売として成立している時点で治安は相当悪いはずです。😨
でも、夜空とか夜の街はなんか綺麗なんです。🌌
今作の撮影監督はロバート・エルスウェットという方だそうですが、その人の撮り方が上手いんでしょうね。🎥
終盤のカーチェイスシーンも、マイケル・ベイとかの映画に比べたら金はたいしてかかってないんでしょうけど、スリリングでゾクゾクします。🚓🚗
どうでもいいですけど、
昔のハリウッド映画で描かれるアスファルトの道路🛣️って、夜のシーンになると雨が降った後みたいに濡れているイメージがあります。☔️
おそらく撮影技術の問題なんでしょうが、いつの頃からか濡れなくなりましたね…。
④それから音楽🎼も不気味だけどカッコいいんです。🆒
ジェームス・ニュートン・ハワードさんはやっぱり好きな劇伴音楽家さんです。
M・ナイト・シャマラン監督作品とか『ダークナイト』🦇シリーズとか、
彼の劇伴音楽は物語のサスペンス性が引き立つというか、観ていてワクワクします。
それに要所要所で流れる音楽が絶妙に話と合ってなくて、あれは意図的なものだと思います。センスを感じました。
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【主人公は虚しい文句を言わずに社会の波に乗って🌊出世しちゃったパターンでしょう。】
⑤ダン・ギルロイ監督が今作の脚本も手掛けていますが、この脚本はアカデミー賞にノミネートされたらしいですね。📖
よくよく考えたら、確かに脚本もいいです。
特にここ数年は
「テレビのニュースは操作されている」📺
って声をよく聴きますけど、
今作『ナイトクローラー』の劇中なんて主人公が殺人現場の捏造をしていて、本当に操作してますからね…。
ただ、今作は極端なメタファーですけど、
日本で流れるニュースだって“限られた尺の中でより多くの人の興味をそそるか❓“で優先順位をつけることはありますし、それは資本主義社会としてしかたない気もします。
「そんな社会が悪い‼️」って文句を言うことは誰でも出来ますけど、
主人公:ルイス・ブルームはそんな虚しい文句を言わずにその社会の波に乗って🌊出世しちゃったパターンでしょう。
まぁ、
自分はこんな主人公にはなりたくありませんが、ラストはなぜか清々しさすら感じました。
仕事帰りの夜に、憂さ晴らしに観るのもいいかも知れませんね…。🌃
