Norisuke

ブラック・クラブのNorisukeのレビュー・感想・評価

ブラック・クラブ(2022年製作の映画)
3.7
内戦によって荒廃した世界。キャロリンは戦争初期に離れ離れになった娘がいた。軍の命令によって招集された先で、凍った海をスケートで横断して謎の保管容器を研究所まで届ける任務を命じられる。どうやら、目的地には娘もいるらしいという情報を知らされたキャロリンは任務につくが…な話。

ロケなのかCGなのかは分からないけど、戦争の爪痕というべき破壊の跡がなかなかリアルに描かれていていたり、片足無い兵士さんが歩いていたりと、ちょっとしたところでどんよりとした気持ちにさせられる。
北欧映画らしく、人間関係のドロドロっぷりや氷漬けな人々を筆頭にした残酷描写はエグくて面白い。敵がいる中で氷の上をスケートで走行なんて、そりゃストレスMAXでおかしくもなるだろうな…という感じ。
全体的に物悲しく、切ないシーンが多め。狙撃手のイケメンの最期と目的地で明かされる真実のシーンは戦争の悲惨さを物語るには素晴らしいエピソードに感じた。
Norisuke

Norisuke