ホラーマニア斗真

スイート・マイホームのホラーマニア斗真のレビュー・感想・評価

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)
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鮮血と狂気に彩られた
       ホラー映画の館へようこそ

"新居選びを検討中の親子に
        見せてはいけない映画"

館主のホラーマニア斗真です(笑)

"7つの習慣"という本を読んでみて、自分はホラー映画を広める宿命があるということに最近気づきました。ホラー映画が好きと自称している人よりも人一倍ホラー映画に詳しいという強みを活かさないと勿体ないと思い、やっぱりFilmarksでのレビューを続けることにしました。ここで辞めたら嫌がらせをしてきた相手の思うツボになってしまう。"相手の手の平で転がされてたまるもんか"と思ったので!

ホラー映画が好きな人ってグロいのが好きでJホラーはつまらないと言ってる人、ビックリ系が好きな人、胸糞悪い話じゃないと楽しめないとか色々なタイプがいるんだけど、僕の場合、A24が配給していそうな社会派メッセージが入っているアート性の高いホラー映画以外だったら色々な種類のホラーを怖がれる体質なんですよね。その体質は友達に羨ましがられることに気づいたので、その感覚を大事にしてレビューしたいです。

まあ、家系のオカルトホラーが好きな人がグロすぎる映画を批判したことでスプラッターファンと喧嘩になったり、不気味な雰囲気だけで怖がらせる映画をつまらないとジャンプスケア好きな人がダメ出ししたり、胸糞映画好きな人が社会派メッセージやポリコレ重視のホラー映画を受け付けなかったりとホラー映画好きな人同士でも争いがあるようです。それを見て僕は今日から駄作か傑作かは関係なく、全てのホラー映画に星をつけずにレビューしようかなと思っています。なので個人的な点数(100点満点)をレビュー時に発表しようと予定していますがみなさんはどうでしょうか?

前置きが長くなりましたが、
今回の映画の点数は71/100とします。
以下よりレビュー内容です。

新居に引っ越した賢二の家族が悍ましい出来事に巻き込まれる日本発🇯🇵のミステリーホラー映画を紹介!

ストーリーは…
スポーツインストラクターとして働いている清沢賢二は、愛する妻と幼い娘のために念願の一軒家を購入するが、そこには得体の知れない何かがいた…。

感想としては…
"フ◯◯グ"や"パ◯◯◯ト ◯◯◯の◯◯"などのスリラー映画を見たことがある人ならすぐに展開が読めてしまうと思います。そういう意味では斬新な設定ではない、オリジナリティがあまりないと思われがちだが、これらの設定を活かした上でJホラー映画特有のホラー演出で怖がらせてくる映画は今までにはなかったと思う。つまり本作品を初めて見る人からしたら心霊ホラーなのかサイコスリラーなのか展開が読めないというわけだ。

原作である小説を読んだことないため、個人的にはまあまあ楽しめました。"リング"のようにグロい、ビックリするシーンに頼らずに不気味で静かな雰囲気を維持している内容で、見ている最中はザワザワした感じでした。たまにゾワッとするシーンはありました。特に赤ちゃんの瞳にアレが写り込んでいたのと最後の胸糞悪い結末ぐらいかな。

ショッキングな映像、もう少しあってもよかったかなと個人的にはそう感じたけど、"リング"のように不気味で静かなホラー映画が好きな人なら楽しめると思いますので、その辺は好みの問題かな。

犯人は誰なのかを当てるという意味ではミステリー映画としての脚本は少し弱いように感じた。犯人になるようなヒントが分かりやすく描かれているため、もう少し脚本を複雑にしてもよかった気はする😅

とはいえ、クラシックなJホラーとしての皮を被ったミステリー映画として挑戦しようとする意気込みは素晴らしいと思ったな。さらに恐怖の村シリーズや"事故物件 恐い間取り"、"それがいる森"などの駄作Jホラーよりはかなりホラーしていたのでそれらを見るよりは価値のある作品だと思いました🥺

基本的にはサイコスリラー系なのだが、引きこもりの兄と幼女が何かを感じ取っていたシーンがあって、そこから読み取ると衝撃のラストは◯◯による◯◯系なのか◯◯による◯◯系なのかが分からない辺りがモヤモヤする。モヤモヤするが意外と嫌いではない。

ちなみに衝撃のラストはかなり胸糞悪い結末になっていて、好き嫌いが別れそう。ネタバレになるからうまく言えないんだけど、動物虐待や児童虐待とかがダメな人いるじゃん?つまりそういうこと。そういうのがダメな人は無理して見なくていいです。

というわけで、犯人は誰なのかを考察しながら不気味な雰囲気を味わいたいと考えている方にはオススメかと🏠🥀👶