ホラーマニア斗真

禁じられた遊びのホラーマニア斗真のレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(2023年製作の映画)
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鮮血と狂気に彩られた
       ホラー映画の館へようこそ

"古今東西色々なホラーのエッセンスが
           混ざり合った奇作"

館主のホラーマニア斗真です(笑)

今回は子供が母を蘇らせたいという願いを叶えるために禁断の言葉を唱えたことで、周囲で怪奇現象が続発する日本発🇯🇵のオカルトホラー映画を紹介!

ストーリーは…
母親を亡くしたばかりの春翔が母親を蘇らせるために父親の直人が冗談で教えてくれた魔法の言葉を唱えたことにより、恐ろしい怪異が発生し…。

レビューの前にアメリカのホラー映画Best10(最新版)のブログを書き始めたことをお知らせします。ブログのURLは以下からです。次回は日本のホラー映画Best10になります。

https://horror777-tommy.hatenablog.com/entry/2023/09/10/132531

また、ブログのURLはコメント欄にも記載しておくので、そこから入れます。入るためのパスワードはコメント欄に記載してあるので、気になった方はコメント欄からお願いします。

感想としては…
"ミンナのウタ"の点数は95/100とした場合、
本作品の点数は58/100です。

予告編の中身がおバカなホラー映画っぽい、C級ホラーっぽい感じで本作品はスルーする予定でした。しかし、公開後に意外と高評価している方が多いようで、気になって映画館で見てきました。やはり予告編の通り、ホラーコメディで怖くなかったです。

"ミンナのウタ"の場合は不気味で嫌な雰囲気、怪談要素、精神的にキツくなるような怖さであるのに対し、本作品の場合はジャンプスケア、モンスターとのバトル、ポルターガイスト、スプラッター描写が多いです。さらに笑わしにきてるかのような展開やセリフも多くてホラー映画が苦手な方も見れるような内容にしているように感じた。くだらん😾

怖さを感じる度合いというのは人によって極度に差があるので、怖いかどうかは何とも言えない。で、今回の作品は中田監督の過去作品である"それがいる森"や"事故物件"よりはマシでしたが、もう少し何とかならなかったのかな。

原作である小説を読んだことはないですが、生霊が現れるのを控えめにしてJホラー風に怖がらせた方が怖かったはず。カビが生えたエレベーターや母親が亡くなった後の荒れた庭や家の中が汚くなっているなどゾッとする場所がいくつかあったのにいかせていなくて残念…。

意外なキャラクターの首チョンパや歴代ホラー映画をオマージュしたかのような要素が多いのは良かった。分かる範囲だと"来る"、“ペットセメタリー"、"富江"、"リング"、"キャリー"、オーメン"、"死霊のはらわた"、ヘレディタリー/継承"、"シャイニング"、"この子は邪悪"の要素が多かった気がする。ジメジメしていて嫌な雰囲気で突き進んだ状態で色々なホラー要素を混ぜた方が多分怖くなったんじゃない?

あと役者たちが怖がるリアクションに関してだがオーバーな部分があるように感じた。控えめなリアクションにした方が作品全体の雰囲気がより不気味になるはず。

CGが安っぽいというレビューをよく見かけるけど、全然安っぽい感じは見られなかったと思います。「アルバトロス」という配給会社が配給している映画や中国製の映画の方が安っぽいCGが多いので、本作品のCGはまだ許容範囲かと。
まあ、クライマックスの落雷による爆発のCGが少し安っぽく見えましたが…😂

他のホラー映画ではなかなか見られないような斬新なストーリーと設定はすごく良かったのに求めていた怖さが薄かったのは残念。"リング"や"仄暗い水の底から"があんなに怖かったなら、本作品も怖くできたはずでしょ。おそらく、アイドル事務所の圧力と怖すぎるホラー映画だとお客さんが見にきてくれなくて儲からないという大人の事情があるからだろうか?

もし、このレビューを目にした映画関係者は必ず読んでください。アイドル事務所の偉い方は、"アイドルを死なせてはいけない"という変なルールを捨ててください。その方がホラー映画の監督も怖いホラー映画を作りやすくなりますので。あと、ホラー映画の監督も次回からは2000年初期のJホラー全盛期以上に力を出して観客を地獄のどん底に落とすつもりで作ってください。

あとホラー映画が苦手な方は"ホラー映画を見なくていいや"という軽い気持ちで見過ごしていないか?ホラー映画が苦手な人が増えたら日本からホラーというジャンルが消滅してしまうぞ。ホラーというジャンルが消えただけで世界がどう変わるかの影響も考えた方がよい。ホラー映画が苦手な人は、ホラーというジャンルがどれだけ大事なのかをちゃんと考えてください。説教くさいレビューになって申し訳ないが、大事なことです。

まあ、話がずれましたが今回の作品は、意味のないジャンプスケア、生理的な気持ち悪さ、家族を蘇らせたいと願う人間の業が組み合わされた怪作でした。純粋なJホラー映画を見たい人からしたらつまらないと思いますが、海外のように派手なホラー映画や色々ぶっ込んだ怪作が好きな人には楽しいと思える映画でした。言い忘れてたけど予想を裏切るストーリー展開も斬新で面白かったな。原作である小説を読んだことないから俺は楽しめたかも。読んだことがある人が見たらどう感じるかの意見も気になりますね。

中田監督の次回作が滅茶苦茶怖い
Jホラーであることを願って、みんなで一緒に唱えましょう。

エロイムエッサイム…エロイムエッサイム…
🕳🧟‍♀️🦎🥀⛩🗡🕍🪓