Azuという名のブシェミ夫人

ラスベガスをやっつけろのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)
3.1
ギリアム作品再見フェス、第6弾はこれです。
もう観ないであろうと思っていたけれど、再見フェス始めちゃったもの・・・観たよ・・・観たけど・・・。
あのね!
ジョニー・デップがハゲで!
ベニチオ・デルトロがメタボで!
最初から最後までラリっぱなしで!
キャメロン・ディアス、むちむちクリスティーナ・リッチはちょっとしか出てきませんよ!
トビー・マグワイアが何だかんだで一番ビジュアル的にヤバいですよ!

始まってすぐ既にラリってるジョニデが砂漠の真ん中でコウモリの幻覚を見る。
『説明は不要だ。すぐにコイツもコウモリを観るはず』
え?それって私にも言ってた?
見ちゃったよ確かに。
説明無しに無理やりギリアムドラッグきめられちゃって、どうしたらよいのでしょうかね??
ブっ飛びポップな描写はところどころ好きであるのは否めない。

ラリっちゃってる人が、ラリっちゃってるピーポーに向けて、本人的には大真面目にお送りする人生指南書ムービーである。
しかし、ラリってる人なんてのはこんなの観ようが観まいがとにかくラリっちゃうので、つまりどこの誰にとっても何の得にもならない物語なのだけれど、圧倒的な勢いで勝手に目の前を駆け抜けて行く。
もう本当に勝手に。
お構いなく。
そういう意味不明なことを全力でやるのって嫌いじゃないよ。
こんなに極端にキマっちゃってないけれど、考えてみたら人生にさして役にも立たないのに一体何の為にやってんだか・・・でも楽しいし気持ちイイんだよねーみたいなことを人間って時たまやっちゃうでしょう?
脳内にエンドルフィンが広がって、あんなコトやこんなコトで凄く気持ち良くなっちゃうって、ドラッグじゃなくてもあるでしょう??
ほら、貴方にも!あるでしょう??

・・・なーーんつって理解ある素振りを見せといて、コヤツらのやってることなんて全然分かんないよ。
ジャンキーめ。

でもいいよ。
好きなこと好きなようにやってて。
私はその周りをウロチョロして、イイとこだけつまみ食いしては一目散に逃げだして、また熟れてきたら食べに駆け寄るから!
・・・はぁホント変な映画。

『お気をつけて、またのお越しを』
嫌なこった!