てっちゃん

ザ・シスト/凶悪性新怪物のてっちゃんのレビュー・感想・評価

ザ・シスト/凶悪性新怪物(2020年製作の映画)
3.6
ジャケからして、これは!!!と思うことってあるじゃないですか?
本作は、その直感が働き、密かに狙っていた作品であります。
もちろんあらすじ、予告は一切観ないぶっつけ本番スタイルで臨みました。

上映開始日2日目だったけど、劇場で1番小さいスクリーンでやっていて、観客は4名ほど、、、
期待値の低さが伺えますね。

ざっとの物語の流れとしては、
1.狂気先生の狂気により”おでき怪物”が誕生するのです!
2.その”おでき怪物”が閉鎖された病院内で暴れ回り、人々を襲うのです!
、、、以上!!!

こんな簡潔にまとめられる作品(如何せん上映時間68分!)だから、内容薄いんじゃねえの?って思うかもしれませんが、やっていること自体がとてもシンプルかつおバカな内容だし、正直言って物語は面白くないので、あらゆる意味でお腹一杯になることをお約束できます。

おでき(吹き出物というか)をつぶすときの、あの汁が大画面で堪能できて、しかもその汁の量が尋常ではなく、しかもぶっかけられるので、ある種の爽快感というか解放感が生まれるのです。
単純に不快だけども笑えるという、新たな”おできジャンル”をつくった作品なのです。

これは言っておきたいけど、こういうおバカ内容だからこそ、本気でおバカをやらないとクソの足しにもならないような内容になり兼ねないところを、本作はきちんとおバカをやっているので、そこは評価して欲しい。
特に何もかもが”過剰”なところね。
演技や、汁だったりね。

本作の見所は狂気の権化であるガイ先生の狂気っぷり。
ガイ先生が発明したおでき消失マシーンの名は”ゲット・ゴーン”!
これだけで面白いでしょ。

この”ゲット・ゴーン”とガイ先生の狂気が合わさっても、物語は面白くないんだけど、おバカすぎて面白いという本作が確信犯的に狙っている?策略にまんまとはめられたわけです。

ちなみに”おでき怪物”はグロくて、かわいいっていう狂気のバランスを保っていて、特に小さいときの怪物がかわいいんだ、、、ちょこちょこかさかさと動いたりするから、かわいい!って思ったら、その姿はグロいっていう大好きすぎ。

この”おでき怪物”への恐怖感だったり緊張感はまるで無いから、そういうのを期待していったら肩透かしくらうかも。
コメディ作品なのだ!って気持ちでいくのが正解かも。

それでは、いつものパンフ評価を。

パンフはその作品の配給会社が如何に作品を愛しているのかだったり、そちら側の人間性なり姿勢が見えるものだと思うんだけど、本作のパンフは正直に言って酷い。
と思って、この感じなんだか感じたなと思ったら、やはりこの配給会社でしたか、、、と合点。

内容の薄さは言うまでもないけど(普通、宣伝チラシの書いてある文言そのままそっくりにパンフに載せるか?)、とある方の文章が載っていたんだけど、よくこれでOK出たなってくらいのめちゃくちゃな文みたいなやつ(お前もだろ!ってのは堪忍してね)が確認できる。

一文読んで、はっ?なんだこの文章は?と思い、読み進めていくも、もうどでもいいわと思い、流し読みするも内容のあまりの酷さに、これでこの人お金もらえるの?レベル。
ある意味で、マストバイな珍品かもしれません。

B級映画が好き、グロかわいいのが好き、おバカなのが好きな方にも、進んでおすすめはしないけども、自分の中だけでいいや的な作品ででした。
てっちゃん

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