中国の宇宙雑誌の編集長が起死回生のスクープを狙って奔走するロードムービー
北京の映画学校の卒業制作作品らしいけれど、予算が半端ない
下手な商業作品よりもお金かかってる
モキュメンタリー風味で始まり、ロードムービー風味の中盤を経て、次第に壮大なスケールのドラマが展開していく
編集長がドン・キホーテをモデルにしていて、他人からバカにされようとも愚直に自分の信じた道を突き進む姿は、愛すべきダメ人間として感動的
ただ、物語の終盤とエンディングに関しては冗長
全体を通しても、必要性があまり感じられないカットも多く、もう少しコンパクトにまとめられたと思うし、ここで終われば美しいのにと思う部分がいくつもあって、そこがとても惜しい
話も登場人物も魅力的で面白かっただけに、ちょっと残念な感じがした
力作だし決してつまらない作品ではないが、最後の締りの悪さがもったいない