肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

ぼくらのよあけの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

ぼくらのよあけ(2022年製作の映画)
3.9
団地は果ての故郷へと漂流するための「未知との遭遇」の舞台と乗り物
滅亡する遺物の思い出はα(団地)からΩ(宇宙船)へ
AIの甘言に乗せられて征服するためのソナーと目覚めさせてはいけないものを呼び覚ます少年たちの危険なジュブナイル

・・・だったかも知れない「AI」を"肯定"する物語
と体幹弱すぎメガネのグラグラな命
(男とは女に崖から突き落とされる生き物)

ナナコちゃんかわいぃ過ぎな〜〜〜〜い!?
さすが近未来、大勢の大の男独り身がナナコAIをニタニタ連れ回して未来が見える、見えるぞナナコォ!!(育児サポートAIなんだからね///)
ハイ、てことでやっぱ近未来SFで"宇宙に想いを寄せる"物語は「ロマン」っすよ!

2049年の近未来だから、現状今作を劇場で見た鑑賞者は死滅…してはいないけど、約30年だから20オーバーはみんな中年代になり、10代でも作中の沢渡両親より一回りは上?の世代となる興味深い時代設定となっています。

それでやっぱり「団地」が舞台となりゃあ、『雨を告げる漂流団地』と重ねて語ることは不可避!両作とも"取り壊し予定の団地"がキーアイテムというかほぼ乗り物みたいな扱いになって、『宇宙戦艦ヤマト』を彷彿させたりと"団地世代"に刺さりまくる(自分はちゃうけどw)「思い出」を引き出す「メモリアルSF(ファンタジー)」として両作とも機能していますね。

「"未来が待てなくなる"本格SF」と自ら銘打ってるだけあって、その「近未来SF像」が"リアル"なんですよね。
21世紀から22世紀から変更になったネコ型ロボットが来たるSFアニメよりも、団地 ✖ オートボット(AI)が同居する世界として子供世代中心ではありますが、生活に浸透しているのが窺えるんですよね。
小学校の授業もドローン&水力ペットボトルロケットもプログラム&操作の"メカニック"に進化など、下手すれば現在の大学授業よりも高度な"進化"が見られるんですよね。

ベースは『未知との遭遇』と『スタンド・バイ・ミー』に見られる"冒険心(ジュブナイル)"が合致した物語で、そこには『メッセージ』を彷彿とする「約束」も関わってくるとやはり"ロマンの塊"な少年心に対する刺激がハンパないわけですよw
それは少年だけのものではなくて、闖入者の少女とサブキャラの姉も関わってくるのが"現代的"といえばそうなのですが…近未来だろうと目覚ましい投射モニターの情報端末の進化はあっても、連絡・通信のアプリはそう変わるものでなくLINE彷彿するようなSNS使っての"いじめ(孤立化)"の陰湿さは…チビりますよ?(笑)
そこが"単純"明快な少年たちの話から余計な要素として指摘されるかも知れませんが、男女混合であっても時代が変わっても、変わることのない子供たちならではの"複雑さ"をリアルに綴りたかったのかも知れませんね。
単純な男子冒険ストーリーだったら地球滅亡を誘い込んだろうしね、この男子陣じゃ😉(ぶっちゃけそういうスリリングさが欲しかったw)

でだ、ストーリーとして沢渡⇔ナナコの"関係性"が主眼になるのは充分に頷けて、だからこその感動があったのだけれど、その他サブキャラのバックグラウンドも複雑に描いておいて、大してそれが感動に結び付けられるでもなく伏線として充分に機能してないのが満足度が限界突破しませんでしたね…
特に両親の親世代の「二月の黎明号」への関わり方。ここを"ニ世代"の「果たされる約束の物語」として大切に描けば、相当に熱い物語になったんじゃないですかね?
彼ら(親)にはとんでもない重大なことがおきても、行ってるのは"人類規模"の密やかな「ミッション」なのでほぼ忘れて放置していました★じゃズッコケですよw

この「ミッション」の引き継ぎについては、「団地」を軸にしての「タイムカプセル」みたいな"効力"を発揮するものとして縦の重みを持たせて採用したのかも知れませんが、だとしたら尚更「親世代」も"心情"の機微を懇切丁寧に描くべきと思いますね…
だとしたら「"あの花"のSF版」と密やかに囁かれるハートフルモノになったかも知れない。

ま、その部分を『雨を告げる漂流団地』が担当したとこじつけてもいいですがw

年長のイケメン、デキスギくん(勝手に見ながら名付けていた)1人だけセレブ生活していてそうと思ったけど、背景も苦労人でメンタルもデキスギくんだったと…さ👍