もじゃ

劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛のもじゃのレビュー・感想・評価

3.5
「ベルリなんかに殺させはしない」

ガンダムシリーズ、Gのレコンギスタ劇場版5連作の4番目。ベルリ一行は金星方面のビーナス・グロゥブへ。宇宙史のこれまでとこれからを展望する?人類の争いはどうなる?

物語中で最も遠いビーナス・グロゥブへ到達して帰ってくる。旅を通して人類史を知って現在を考える。富野由悠季氏のやりたかったのはこれだったかと今更わかった気になった。主人公達に出逢うことで現地の人々も刺激を受けたり、帰ってきた地球圏の争いが馬鹿馬鹿しく見えたり。壮大な話の中で権力欲や男女の欲が自体を動かしたり、結局は人間なんだねっていう。

またも陣営やキャラが増えてカオス。でもキャラクターやモビルスーツは魅力的。1番好きなジーラッハが際立ちつつあって嬉しい。乗り込むマニィには腹が立つのがまた(笑)今作では終盤まで出番のないクリム、ミックやマスク、バララを見てやはりいいの揃ってるなと。

100分ほどの本作はまさかのTV版後期OPで幕を開ける。May J.が聞けるなんて!その後は基本、訪れた先のジット団の暴走を見ることに。終盤は戦闘の情勢説明が丁寧になり、ベルリとマスクの戦いやマニィの件が最終作につながる形にお膳立てされる。ここまでが壮大なセットアップで後は派手にやるだけ!楽しみ!

遠い人類の未来の行く末に思いを馳せる作品。
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