このレビューはネタバレを含みます
ウォンカーワイの片思いのエクスプレス
1994年
音楽フランキーチャン
脚本監督ウォンカーワイ
見たのはビデオ。タランティーノの鳴り物入りだった。タランティーノは、自分のビデオレーベルで発売。見た当初は、内容より画質画像とフェイウォンに心奪われた。撮影クリストファードイルの画像だ。
これ以降この画質おおばやり。これにのっかたのが、カンパニー松尾隊長だったのも記しておきたい。
発売はビデオ、コロンビアのビデオ借りたんでよく記憶。ポスター欲しいのよねー!
4Kレストア版の上映が2022はじまり、間違いなく見たかった。劇場でみたかった。2022年冬の12月 わが新潟が誇る ミニシアター、シネウインドで見てきた。
「恋する惑星」ってやっぱり「片思い」の映画であり、「すれ違い」を撮影クリストファードイルのあの画像で効果的に止めた映画なんだと思った。
刑事である金城武。だけど振られた模様
金城武が雑踏を走り去る。この撮影が頭から離れなかった。
次は多言語を操るびっくりだ。いきなり日本語を話す。しかもうまい。そのびっくりが電話の一人喋りからわかってくる。
どうやら振られたようだと。
んで、本作の孤独の象徴、 「パインの缶詰」だ。
彼女の好きなものを腹いせか忘れる為か買いあさり、食べまくる。無意味無為の映画でもある本作。またディスコミュニケーション行為の映画なんだよね。
それでバーに行くとレゲエのジュークボックスがあり、金髪 サングラスの彼女に出会う。
ブリジットリン。本作では、瞳を全く見せない。
何やら犯罪を斡旋していて、何かを 密売しようとして、羽目られたらしい感じ。オチをつけ、ひと仕事終え、バーに行くと25になるかならないかの金城武警察官がいる。あってはならない2人だが。
びっくりしたのは、DVDで劇場鑑賞後みた未公開カットだ。
ブリジットリンは、元女優。金城武がインド人連中にあわせたい というくだりが丸々あった。ブリジットリンはそこでドレスで歌を披露していた。これもみたくはない感じだった。
金城武と後半の主役、フェイウォンが登場。そしてトニーレオンだ。
私も同性だが、本作のトニーレオンから大好きになり、次作「ブエノスアイレス」を手放しで見に行った。
後半ははっきりいうとフェイウォンとトニーレオンショウのようだ。フェイウォンがトニーレオンを見つめる瞬間を我々が見つめる映画。
そしてこの「天使の翼」「恋する惑星」で重要なシーン。それが
清掃、掃除、きれいにする
シーンだ。これをずーっとみつめる映画だ。フェイウォンは、盗んで入り、掃除しまくる、やばい人だ。
一方トニーレオンは、振られる。激しいキスシーンも空しく振られる。
トニーレオンのシャツのコスプレしたい!トニーレオン、ネルシャツ。やっぱり警察官。
後半のフェイウォンと恋する模様に大半の方はもっていかれる。それもかなりの片思いの空回りをみつめる。
これまたびっくりが、このトニーレオンのすみかが、撮影クリストファードイルの住んでる場所だから、どんだけ身内映画だよ!の理由。恋する惑星の舞台もウォンカーワイの育った街のようだ。
足を揉むシーンも好き、もみもみシーン。足もむ映画、良品映画説。
マクドもでてくる「天使の翼」同様に。
劇中登場した店も実際にあるし、「天使の翼」とかぶっとるようにみえる。
フェイウォンは、ウォンカーワイのお気に入りで初出演。超ショートでカリフォルニアドリームで調味料を持ち、ゴーゴーダンスを踊る。
この「カリフォルニアドリーム」は、「カリフォルニア」という店か?撮影場所に文字があったらしい。そこからのママスアンドパパスの「カリフォルニアドリーム」 らしい。
描かれるシナリオより、場所、音楽、撮影が主流となるウォンカーワイの映画らしい優先事項だ。
だが、本作は、わりにダイアローグがある。また関係性がわりに、わかりやすい、気がします、あくまでもわたしがみて、ですがね。
だからこそタランティーノが熱狂し、ウォンカーワイの代表作でもあると思った。
ウォンカーワイの片思いのストリート、是非ご覧ください!
追記
ウォンカーワイの恋愛遊戯の映画なんだよね。楽しいんじゃなくて、
思い込み過ぎて通りすぎる遊戯
失恋してぼ~っとする無為
をみつめる映画なんだよなー。
90年代のウォンカーワイってやはり、タランティーノも言ってたが、ゴダール ぽいし、脚本、台詞なんて放り投げ、馬鹿にするかのようにあとづけで意味をダイアローグに語らせる。
報道映画だなんて、本作言われたらしいが、あながちその評し方は正しい。
それはウォンカーワイの片思いの報道映画だからだ、ひたすらエキセントリックな画像てみせる恋愛遊戯を魅せられる映画だと
今回みて思い直した。みんな大好きでひっかからない人は侮蔑すらするゴダールのような特性をもつ映画なんだ、と。
フィルマークス追記
あけましておめでとうございます。
2023年初レビューでようやくウォンカーワイを言葉にできました。
まだレビュー5つぐらい頭にたまってますが、小出しに書いていきます。
相変わらず、携帯1個で全てポチポチかいていきます。ひとつ助詞助動詞句読点、テニオハ間違いすいません、もう謝罪。
やはり自分の好きな映画を
思い全て吐露
共通点繋げ
初感大切主義
見た当初感想、再見感想、幅、質比較、他作品と考察
で
書いていきたいと思ってます。
ホラー映画とか全然かけてないっすねー。日本映画古典とかね。
まあスーパーマイペースでいきます。
2023年、ライブで声だし、したいよねの
どーもキューブでした。
よろしくどうぞ<(_ _)>
予告
レイジングブル、蜘蛛巣城