自分が見た映画館では、音量設定ミスってない？と思うほどスピーカーからの音がデカく特に序盤はそれで気が散ってしまった。そのせいもあるかもしれないが、この映画で一番気になった所は幼馴染の関係をもっと時間をかけて描いてもよかったのではという点で、あっという間に二人の不和→別れまで来てしまうがそもそもの友情(or愛情)に説得性が感じられないのでその後全てに感情移入ができなかった。厳しい言い方をすれば後半の主人公の贖罪のためにストーリーから強制退場させられた友人が不憫に感じてしまう。
確かに演出は上品なので行間から感じてくださいという映画であるとは思うのだが、その割に既視感のあるそれぞれのカットの象徴的意味は明白だし筋書き自体も言ってしまえばベタだし、それならもっと踏み込んだ描写をしても良かったのでは。
