なんじゃこの映画???
街中でのボーイミーツガールものとして始まり、彼ら二人がカフェで落ち合う約束をしているにも関わらず容姿が一晩で変わってしまったことでお互いのことに気づかず・・・といったストーリーだが、この「本筋」はそっから全く展開せず、クタイシ市の市井の人達(子供、サッカー観戦者)を映していく。
あくまで上記のストーリーはフック程度であり、街そのものを主人公としたいのだろうな、とは思うのだがそれの描かれ方も表面的で、例えば(ドキュメンタリーだが)ワイズマン映画のように場面を重ねていくことで一つの大きな絵が浮かび上がるような興奮もない。
まあでもラストのこの時代を肯定しようとするモノローグには少し感動したので(特に今はそういうのは少ないので)、全否定はできないのだが楽しみ方が良くわからなかったのが正直な感想かな。