【まとめシネマ】#757
【まとめ】
* サメが出そうなビーチを巡る
* 前衛芸術な私の美学
* サメ大好き少女の痛快エッセイ
本作の特徴は、サメ映画なのにサメが一切出てこない。
20代の女性・チェイスは、サメに食べられて死ぬことが夢。その夢を叶えるために各地のビーチを巡る。本作は、そんな映画。チェイスの人間観察やサメに対する熱い思い、その願い。時に現地の人と談笑し、サメに対する思いを吐露するが、日常のようで、非日常。
終始、ビーチを巡るだけの作品だったが、ラストに急展開が待っている。その結末は、前衛芸術のような彼女の美学が詰まっている。僕は、好き。
本作は、サメが大好き過ぎて拗れた愛を抱く女性による痛快なエッセイ映画だ。旅行のように、研究記録のように、彼女の感性が言葉に込められている。
僕の大好きなサメ映画です。