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ゴールデンカムイの八のレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
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シリアス味がすごかったし、頭から抜けてたけどまあまあ血の描写があるお話だったわと思ってびっくりはしたけど、とっても満足。

[アクション]
アクションシーンも迫力があったし、みんなが力入れると漫画•アニメの実写化でもこうなるのか〜と。尾形の構えが尾形すぎたし、こいつ強い!が体幹の良さに見てとれたさすがアクション俳優育ち、続編が楽しみ。それにしても目の黒々さすごい

[服について]
でも誰かのTwitterの邦画は衣装に金をかけなさすぎというのを思い出した。やっぱり洋画に比べると資金がまだまだないんだろうなーと。杉元のマフラーが今の現代で大量生産しましたのクオリティーだったりとか、軍人さんなのに?帽子がなんだかだったりはあったけど全体的にとっても好。あと個人的には初手のアル中饒舌おじちゃんが、アル中だからこその顔色悪すぎる顔色しててそこでもうメイク感動した

[アイヌ文化]
アイヌコタンにシーンが映った時の、母語者が本当にいらっしゃるのかなという上から撮った時に聞こえてくる声とかが、なんというか異国の雰囲気がしてとてもよかった、少数民族の迫害の歴史はあったけど、誰か文化や言葉を受け継いでいる人がいてよかったあと。フチの言葉もそれこそケンミンショーでうちなーぐちしか喋らないおばあちゃまたちの会話を聞いたような不思議な感じで個人的にはとてもよかった

まあそりゃそうだけど、途中であ、これは2作3作と続きそうやなと思ったけど、クレジットロールの後まで映像たっぷりで力の入れ具合が見えた

[キャラクター]
少しアニメ離れをしてしまうと、戻ってきた時に声優さんの声聞き分けれちゃうぐらいには中途半端なオタクなので、アニメではあこの人この声なんやとかが邪魔してたけど、(その体格とか顎の形でその声はでんやろとか)映画ではそれこそ”神様たちが動物の皮をかぶって地上に降りてくる”ではないけど、俳優さんたちを通して人間味、生活感、実際に生きてる温度がするっていうのはとってもとっても満足。

鶴見さんの頭いってる感とか、みんなそれぞれ戦争から帰ってきた人たちの顔つき?目がすわってる感じとかとても満足。漫画ではやっぱりキャラクターだからこの人は大人、子供と見ちゃうけど人が演じてることでああこんな若い人たちが戦争に行って心に何かしらのptsdや経験しなくてよかったような経験、後ろに背負ってるものの重さと実際に昔も戦地に行くしかなかった方々というのはこれぐらいガタイの良し悪しじゃなくて、なんというかああ、と戦争のえぐさを感じたというか?よく言語化できないけど。漫画アニメでは知り得ない人間が実際に演じることでできるさらなるえぐみがあった。

[2回目]
初回は戦争のシーンやらびっくりしちゃったのと、ずっと目を休めるシーンがないくらい楽しくてワァワァいってる間に終わってしまったので噛み締めるためにもう一度観に行く!2回目見るのやっぱり正義。細部までゆっくり見れた。月島軍曹が至る所にいてえこのシーンにもいたの!とか、実写化で変にならんように独白?独り言セリフも全体的に少なくてハオハオのハオの最上級。IMAXで見てお客さんも朝だから少なくほんっとうに没頭して見れた。色が音が全部よかった

[山田杏奈ちゃん]
前も一度この女優さんの作品を見たのが、なんとはなしに見た多分おとなしそうな女子高生と雪山と血の作品だったけど、観に行く直前に見たバラエティで山田杏奈ちゃんがでてて本人がタイ料理が好きで、タイレストランで実際にタイ語でスタッフの人と会話してたりを見たから、ああ根性ある、強い意志のある女優さんなんやと思ったしその普段から異文化に触れている、興味があるっていうのはこの映画をやる上で、きっと色々敬意を持って演じられたんじゃないかなあ〜なんて思った。とりあえず大満足。続き全部見たいキャラの実際に人間が演じたら一気にさらに激ヤバ感劇重がでるところを見たい。
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