肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

わたしの幸せな結婚の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)
3.2
冷酷美丈夫の超人軍人と名家長女なのに召使いのように酷使された無能力の少女が打ち解ける最後の最後の"デレ"が格別のシンデレラ・ラブストーリー
異能が帝都の枢軸となるファンタジック・レトロ日本で両家共に名家の婚姻のはずが、実母を失くし肩身が狭くとにかく生き抜くのに必死だった長女の一縷の望みの先は鬼婿家!?
二人の出逢いがお互いを唯一無二に認める騒動がはじまる

本作もやはり原作未読でファンでもなく、別に主演男女優のファンでもないことから、ちょっと興味のある映画だなと思っていた程度が、結局優先度の低い邦画2本がシン亀初日に合わせる形で時間帯、スクリーンの都合で観てしまうことになりましたw
結果、レビューが難しいw
どんな映画でも良い点、悪い点の双方を挙げられ腐るほどボロボロと文章が湧き上がるのですが、秀でて良くも悪くもない映画の感想は難しい…w

あ、でも主演2人はこれ以上ないくらいにハマり役としてとてつもなく魅力を発揮していましたよ!
だからこそこの"序章"の完成度にいまいちスッキリしないというか…

仮想明治時代の話かと思えば、予想外に"異能ファンタジー、ファンタジー"した世界観で、原作が女性向けに相応しく"品がある"タイプの映像を構築できてる上に、オープニングから北野武監督依頼の『座頭市』風"タップダンス"から始まり、(おや…)と興味をそそられたんです。
蟲塚みたいな名の封印所の映像も独特で、"昏い神秘さ"みたいなのを感じ、これからの映像にも期待させたのですが、結局映像面というより『レジェンド&バタフライ』よろしくあくまでも「ラブストーリー」以外はどこかおざなり感があったんですよね…
そこら辺の"ジャンルと見せ方の分量"をもう少し細密に計算して欲しかったな…と

今作の最大事件である"蟲つき"も二人の運命を分かつものとして最終的に内情が明らかになりますが、今作では勧善懲悪の「ヴィラン」がハッキリしなく、討伐もしないので"序章中の序章"でアクション面ではスッキリしないんですよね…
だって起こってる事は結局"内輪揉め"だから、婿で部隊長である清霞(目黒蓮)はそうでも、感情移入が追いついていない視聴者には、この出来事は"序盤でやるべき事なのか?"という疑問も、原作ファンでもない無知識では出てしまったんです…

そしてシンデレラとなる美世(今田美桜)➖
余談ですが『シン・仮面ライダー』の"綾波と美波"、今作の"美世と美桜"、役名と演者名が偶然ながら近いものを感じさせますねw(厳密には綾波は関係ないがw)
➖は、演技が迫真過ぎるのとその"生き方のスタンス、へりくだり"が姑息過ぎて、"女の嫌いな女"ではないか?と思ってしまったんですけど、大丈夫なんですかね?(笑)
最終的には彼女は清霞を想い行動を起こす事になりますが、そこに行き着くまでのウジウジシンジくんばりの"煮え切らない己の卑下"が却ってイライラするほどの"意思のなさ"ってのは、応援の臨界点を超えそうで不気味な物を感じたんですよねw

それもこれも、今田美桜さんのハマりまくりの"非業・悲劇のヒロイン"っぷりですよね。
美少女で通ってる今田美桜さんだと思うのですが、今作ではすっぴん(メイク?)で死相と言えるまで血色が悪く、おそらく黒コンもしてるので、可愛く目がくりくりした(デカい)彼女がすると、"ギョロギョロ"してるように見えて、内心(ひょえ~!)って引いてましたwやり過ぎでは?
彼女、ホラーヒロイン(俗に言う貞子側)の素質大ありでっせ?闇堕ち呪い殺し子役…見てみたい❣

だからこそ、コスプレファンタジーっぽい違和感がありそうな現実味のないビジュアルでも、主演2人がとてつもない血の通った"人間味"を与え、両者共にキャーキャー言いたくなる魅力を発揮していたことも否定することはできません。
そして二人のお固いまでの緊張感のあるちぐはぐさが"保護欲"を誘い、「尊い」に至るまでの"ストレスがカタルシスへと変化を遂げる「破顔」"がこちらもいいもん見せてもらったぁ…と頬の筋肉が緩む瞬間に立ち会った気にさせるのです。

アニメ化も決まっていた本原作ですが、実にアニメ化に相応しい世界観が本作と比較してみて、これはこれでいいよねという気にさせ、二人の貴いご尊顔を再び応援姿勢で臨める続編がいち早く制作されるように祈っておりますよ🌚