"殺し一瞬、後処理一生"
殺し屋たちの日常をドキュメンタリー風に描いた『最強殺し屋伝説国岡』の続編。
プロの殺し屋を目指す6人の少女を訓練するため、最強の殺し屋・国岡がインストラクターを務めることに…。
ミスマガジン2021のグラビアアイドル6人が出演している企画ものという側面もあり、6人の少女達の演技はお世辞も上手いとは言えない。
しかし、この素人っぽさやおぼつかなさが逆にモキュメンタリー映画にはマッチしていて、何とも言えない魅力がある。
プロの殺し屋になるための合宿なのだが、まるで林間学校のようなゆるさが面白い。
また、6人の少女達はまるでアニメキャラのようでリアリティには欠けるものの、しっかりと個性が際立っていて、1人ひとりキャラ立ちしているのも良かった。
初めこそバラバラな彼女達だったが、合宿を通じて信頼関係が生まれ、徐々に成長していく姿はなかなか見所があり、不思議と応援したくなる気持ちが湧いてくる。
肝心の国岡はというと、殺し屋を育てる訓練合宿とはいえ、あくまで仕事というノリが漂っており、前作同様テンション低めで黙々とこなすだけ。女子6人に比べると存在感はやや薄め。
しかし、いざ教え子たちに危機が迫るとそこは最強の殺し屋。本領発揮といったところ。
他の阪元作品に登場する顔馴染みの役者を除けば、ほぼ無名な役者たちの中、なぜかポツリと板尾創路が出演している。
