70'sはロックが多様化し黎明期を迎えていた時代。この世代を描いた作品は幾つも観てきましたが、当時のロックシーンの牽引力は異常であったようにも思えますね。
その時代のうねりの中で生まれた様式。
魅惑的である事を意味する『glamorous』を冠するグラムロック。煌びやかで妖艶、懐古主義的でありながら、未来や宇宙を感じさせる…いわゆるグリッターファッションが大流行した時代。
ボウイやTレックスと言った代表的なアーティスト達。個人的には、良くも悪くもキャッチーさが強いってイメージがあります。
私はパンクの方が好みですが…邦楽でもイエモンは、けっこう好きな部類のグラムロックアーティストだったりします。
ストーリーとしては、あからさまにボウイです。まぁ、題名からして彼の楽曲の名前そのまま使ってますからね(^_^;)
この時代のロック史を少し齧った人なら、グラムの盛衰とグラマラスピープルたちの伝説的エピソードを映画化した作品として楽しめるんじゃないでしょうか。
今作はアーティストそのものを描くというより、その時代を感じさせる回顧録的な描き方がされていました。アーティストの盛衰と時代の音の盛衰とが重層的に見えてきます。
“イメージは自分で描けーそれが自由だ”
だとしたら、今の時代はストレイジャケットみたいなもんなんでしょう。
インディーズの時は良かった、セルフプロデュースで這い上がるバイタリティを感じた…でもメジャーになった途端に、ただのお遊びになった…よくある話。
メジャーシーンは感性の墓場なの?
エフユーシーケーだね(*´-`)
何処かにいないですかねぇ…
その拘束をビッリビリに破って暴れちゃうモンスターみたいなバンド。そしたら目の色を変えて追い掛けるのになー(笑)
まぁ、みんなそこを目指して…消火されて堕ちてくのか。世知辛いなー。油田爆発ぐらいの高火力モンスター、出てこいやー!(笑)
尖ったサウンドクリエイターも、資本でどうにでも使われちゃうんだから…本当に嫌な時代。弱小レーベルが大手を蹂躙とか、そういうカタルシスが欲しいのデス(*´-`)