YAEPIN

ベルベット・ゴールドマインのYAEPINのレビュー・感想・評価

3.8
美術や音楽、撮影、キャスティング(表面的な部分)は5点、脚本などの映画的な部分は2.5点くらい。
よってこのスコアです。

〇嫌いなところ
あまり、映画として成立しているとは思えませんでした。
これは映画というより、70年代グラムロックに心酔した世代(映画内のチャンベーや、うちのお父さん)が、当時を懐かしむためのもので、カルチャーを紹介する映像、という印象でした。
資料映像のような。

映画として刺さらなかったのは、現代と過去の映像の行き来があまり上手くなかったことが原因だと思います。誰の心情も心に響きませんでした。

この映画は、以下の三要素が交錯しています。
①ブライアン・スレイドの失踪の真実を探る、②ブライアン・スレイドのキャリアを中心に、グラムロックのカルチャーを見せる、③チャンベーが昔の思い出に浸る。
この3点が入り乱れ、どれも中途半端に思えました。

③の要素はいらなかったのでは…。回想部分の多くの語り手はブライアン・スレイドの奥さんなのに、ちょくちょく聴き手のチャンベーの心情や思い出が入り込んで、視点が定まっていませんでした。
そんなに自分の思い出が重要なら、その思い出を辿る形で捜査すればいいです。
三要素すべてをバランスよく写すのは、かなり難しいと思います。せめて二要素です。

〇好きなところ
タイトルバック、衣装、音楽は、どれをとってもスタイリッシュでした。
ジョナサン・リース・マイヤーズは美しいし、ユアン・マクレガーと共に演技は素晴らしかったです。

ジョナサン・リース・マイヤーズ、名前が覚えられません笑
MI3でも観てるはずなのにあまり印象にない、、、笑
この作品では衣装も完璧に似合っていて、存在感抜群でした。
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