肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

ダークグラスの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

ダークグラス(2021年製作の映画)
3.2
「親切は人のためならず」親切で障碍者を補助しようとしたが最期、ストーカーが諸共愉殺する。
視力を失っても殺すまでは終わらない、執拗の権化が如きゲーム
連続娼婦殺人事件の犯人に狙われたコールガールが逃亡の末、加害死亡事故を起こし自らも失明と悲惨の中送る、事故被害子との奇妙な共同生活…の行く末は

いや………男女対戦(大人のぶつかり合い)願わば最低限のエチケットは守れよなっ!!😏

御年80オーバーのダリオ・アルジェント監督10ぶり新作、二千年初頭の都合により立ち消えになった幻の企画(プロット、脚本)と話題性充分で、純粋なホラーファン、アルジェント監督が導いてきた「ジャッロ/ジャーロ」(イタリア文学的映画)ファンなら手放しでありがたや〜したくなる映画なんでしょう。
実際に懐かしささえ感じる監督独自の"鮮血の美学"に頬が緩んで仕方ないというファンもいるのでは?と思うほどの監督の"らしさ"、"様式美"が詰った映画なのは確実です。
ただそれが、強烈な"既視感"か"進化なき(時代遅れの)手法(映像)"と感じるのも、またホラーファンたる由縁なのかな…とも思います。

全て繋げるなと誹りを受けそうですが、なんといってもその"空いた10年"で、ジャッロではないですが、映画の"ホラー業界"も様変わりし、そのストイックさでは「韓国映画」は無視できない立ち位置であることを、改めてこの映画との比較で感じることとなりました。
実際この映画の構図として、おばさん(お姉さん)が少年を守るという立場の「逃走劇」で『グロリア』を思い起こす人もいると思われますが
、つい最近、23年『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』がジャンルは違えど思わせるものとして触れたばかり。

盲目障碍のスリラー映画としては、自身の"『わたしは目撃者』の女版"としてまず浮かびあがりますが、盲目ではなくろう者障碍母娘がサイコパスに異様なまでにつけ狙われる、心身が凍る思いまでのものに引き上げた韓国スリラー『殺人鬼から逃げる夜』も"同ジャンル"として無視できるものではないとして浮かび上がりました。
要は、その"ディスアドバンテージ"を背負った(申し訳ないですが)エンターテイメントとして"ギミック"を最大級活用されているか??が今作を評価する上で"重要素"なのではないか?という惜しさです…

「日食」という失明を予見させるような不穏な描写に対して、失明してからの"映像テクニック"に特に"非現実感"を感じなかったというか…挙げたように自身の『わたしは目撃者』というミスサス・スリラーが前提があるのだから、相当「失明」という"映像体感"に視聴者に訴えかけるようなテコ入れができたはずなんですよね…
なんなら「ダークグラス」というタイトル通りに、夜中の露店で新調するという"非現実"なシーンがあったのだから、なんなら"特殊能力"、第六感や察知能力が鋭敏になるなど映像の表現で"対比"を設ける"遊び心"などあっても良かったかも知れませんね。

だって、『わた目』と違い無力な娼婦に加えて某演技のアジアンクソガキが泣き叫び、逃げ惑う"だけ"というのスリラージャンルにとっても、「ジャッロ」にとってしても"時代遅れ"で見てる側にも"ストレス"になる恐れがありますからね。
特に猟銃を二人で拾い上げて撃つというシーンがただただ無力に終わらない為にも、視聴者のカタルシスに対しても"チャンス"と言える状況で、(おいおいオマエが目のあるブレインとして立派なアシストしろやクソガキゃぁ…!)とイライラもMAX状態になるのは"恐怖"の演出としてもはやキレがありません…クリティカルヒットじゃなくても"一矢報いる"くらいはコンビで果たさなきゃ、ね😉

ゴア・スラッシャーで世を震撼させてきた巨匠というある意味ではロック(鬼才)な監督も今の世ではコロプラ…パリコレに有無を言わさず従わされるのが、一番の衝撃かもしれない…
と揶揄されないような巨匠の再始動、鈍い黒光りした"洗練と血の流るる美"をまだまだ見せてもらいたいですなっ!