まっつぁんこ

ダークグラスのまっつぁんこのレビュー・感想・評価

ダークグラス(2021年製作の映画)
4.0
ダリオ・アルジェント監督82歳10年ぶりの新作ホラー!
原点回帰の「ジャッロ」とのことだが「ジャッロ」という言葉は初めて聞いた(笑)
1929年にアルノルド・モンダドリ・エディトーレ社から最初に出版されたミステリー小説、犯罪小説の一連のパルプ・マガジン『ジャッロ・モンダドリ』(Giallo Mondadori)を記述したのが起源となっているのだそうだ。
「ジャッロ」(giallo)の語はイタリア語で「黄色」を意味。
この映画は黄色というよりは黒。
題名もDark Glasses。
フライヤーにも載っている、ディアナがかけている黒いサングラスのことだろう。

映画の冒頭はディアナが街をうろついて皆既日食が起きるシーン。
太陽が翳りまっくろになるのはその後に続くお話の何かを象徴している。

そして次はディアナでない別のコールガールが植え込みに引きづり込まれるシーン。
オレはLとRを勘違いしてDark Grassと思っていたので緑の草の化け物があばれるウルトラセブンのワイアール星人みたいな話かと勘違い。
全然そんな話ではありませんでした(当然か)

まあ、それで次からはディアナが殺人鬼に追われる話になっていきます。
怖いです。
なにしろディアナは煽り運転で事故を起こして目が見えなくなってしまう。
さらにお荷物のチン少年まで帯同しての逃避行になるので怖さ倍増。
とっても怖くて1時間半を切る短い尺がとても長く感じた。
普通は退屈で長く感じるものだけど違う。
中身が濃縮されて緊張感持ってみるから生じる長さ。

基本怖いんだけど色々突っ込みどころのある映画。
弛緩して笑えるところも多い。
① 警察が弱すぎる(道の真ん中から銃を撃ってひかれる。脇に逃げて撃てよ!)
② はやく逃げればいいのに失くしたサングラスをまた買う。なんでそんな所でサングラス売ってるの?おかしいだろ(笑)
③ ある変な生き物が大活躍

他にもあるけど省略。
面白い!😆

イレニア・パストレッリのサービスショットにも注目(笑)