まっつぁんこ

僕が宇宙に行った理由のまっつぁんこのレビュー・感想・評価

僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)
4.9
前澤友作さんは非常に興味深い人物だ。
Twitter上でお金を配るおじさん。
剛力彩芽さんとの交際。
離婚一回、二人の女性との間に子供が3人いて認知している。
やりたいことをやって非常にうらやましい人物。
多くの男に妬まれ嫌われていることだろう🤣

そんな彼が月に行くと言い出して本当にISSに宇宙旅行してしまった。
こんな血沸き肉躍るストーリーが他にあるだろうか?
とにかくこの映画は早く観たかった。
観た感想は、最高!ワンダフル!
やはり、こんな人だから他の人にはとてもできないことが成し遂げられたのだなと思った。

映画の三分の二はロケット打ち上げまでの話である。
前澤さんがバンドをやり事業を立ち上げてスタートアップを上場するまでの簡単な紹介やご両親へのインタビューが少しある。
あとは基本的にトレーニングの模様だった。
最初にメディカルチェックがあり、前澤さん平野さん小木曽さん3人とも不合格。
前澤さんは目、平野さんと小木曽さんは親不知と副鼻腔に問題あり。
実際にロケットに乗るのは前澤さんと平野さんで小木曽さんはバックアッ
もともと平野さんはバックアップだったけど予定されていた人が行かれなくなり昇格したとのこと。
その平野さんが前澤さんに同行して撮影を行いこんな映画を仕立て上げてしまった。

メディカルチェック合格後はハードなトレーニング。
回転椅子での耐久テストは見ているだけで気持ち悪くなった。
平野さんは20秒でギブアップ。
60秒耐えられるようにならないと合格できない。
他には宇宙服の制作が興味深い。
詳しくはわからないが当然オーダーメイドで細かく寸法をとったりして何ヵ月もかけて出来上がってくる。
その他に座学がある。
キャプテンはアレクサンダー・ミシュルキン。
彼との交流やインタビューが映画に華をそえ、ウクライナ侵攻後の情勢をふまえて色々なことを考えさせられる。

最大の見どころはロケット打ち上げからISSとのランデブー。
ISS内での生活なのだろう。
ところが尺としては全体の三分の一もないくらいだ。
船内での実験などはすでに公開されている(はず)
印象に残ったのは、スタートアップ上場時に、5人のメンバーがTシャツにそれぞれN,O,W,A,Rと一文字ずつ書いたものを着て並んだ写真を前澤さんがISSでジグソーパズルにしていたところ。
前澤さんは次のようなことを言っていた。
「世界の偉い人たちはここに来て地球を見るべき。
海と陸があり人がいる。
シンプルでもちろん国境はない。
争いなくそうと思うのでは?」

最後は地球帰還。
上空10キロメートルでパラシュートを展開。
カザフスタンの荒れ野にドーンと着地。
結構あぶないんだなと思った。
それで終われば良かったが、帰還後すぐにロシアのウクライナ侵攻が始まった。
NOWARというメッセージがさらに意味を増した。

「僕が宇宙に行った理由」としては、たいした理由なんかなく行きたくなったから行ったってことだと思う🤣
夢・挑戦・世界平和が謳われた良い映画だ。
学校で子供達に見せるべき。