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ぼくはぜろにみたないの作品紹介

ぼくはぜろにみたないのあらすじ

小学生の太郎は町内に新型コロナウィルス感染者がいないことを言い訳にして、マスクを外して遊び回っていた。ところが友達が次々と入院し、やがて大好きなお婆ちゃんも防護服の男たちに連れて行かれてしまう……。

ぼくはぜろにみたないの監督

原題
製作年
2021年
製作国
日本
上映時間
14分
ジャンル
ドラマショートフィルム・短編

『ぼくはぜろにみたない』に投稿された感想・評価

KUBO

KUBOの感想・評価

3.8
表参道ヒルズで行われている Short Shorts Film Festival & Asia 、今日のピックアップは『ソワレ』の外山文治監督作品『ぼくはぜろにみたない』。

子供の目線で見た「コロナ禍」。うん、映画としては珍しい。

『コンテイジョン』『感染列島』『アウトブレイク』感染症を描いた映画は数々あるが、それは国やら医療現場やら大人の目線で作られたもの。

本作は、学校、放課後、家庭といった小学生の生活の目線で撮られている。

感染対策を声高に叫ぶ担任の先生。マスクを外して遊ぶ子供たち。ウィルスの家庭内感染。

私たちがこの2年間に見てきたことが、子供の目線で描かれる。教師である私にとってはまさにリアルな生活そのものだ。

マスクが義務付けられた教室内、中止された運動会・修学旅行・卒業式、このコロナ禍に学校生活を送った生徒たちは本当にかわいそうだった。その数年間は二度と帰ってはこないのだから。

主人公の少年を演じた子役の演技も自然で素晴らしかった。

このコロナ禍を振り返る、2022年の今だからこそ作られたタイムリーな作品だ。

https://shortshorts.org/2022/
【バチあたり】

SSFF&ASIA2022にて。

これは・・・。
ちょっとどう評価すべきか悩んでしまう。
額面通りに受け取るとこの主人公の子があまりにも可哀想なんだけど、どこか「反面教師的な啓蒙」としてのお話にも感じるし、逆にこの状況そのものを俯瞰して、日本における「コロナ狂想曲」をシニカルに批判しているとも取れる。

いずれにせよ「小学生でも分かる内容」だからこそ、これをストレートに子供に見せてしまうことで、一種のトラウマを与えてしまうかもしれない「静かな攻撃性」を感じた作品。

――まだ「感染者ゼロ」が続いていたある町でおばあちゃんと暮らす太郎。学校では「人にうつさないために必ずマスクをするように!」と先生から厳しく指導を受けるが、子供たちは「この町には感染者がいないんだからゼロからイチは生まれないよな」と危機感を持たないままマスクを外して外で遊ぶ。
しかし、太郎と一緒に遊んだ2人の友達が相次いで感染していたことが判明し胸騒ぎを覚える太郎。
(そういえば、昨日の晩、おばあちゃんも咳をしていたっけ・・・)
そして家に帰ると大切なおばあちゃんまでもが感染者として救急車で運ばれていってしまう・・・・。

―無症状感染者―

「キャリア」とも呼んだりしますが、一般的に「症状自体は発現していないけどウイルスなどの感染性の病原体を保有している状態で、無意識、無自覚のうちに他人に感染させてしまう恐れのある人」のことを言います。

この物語で言えば、もしかしたら「無症状感染者」の太郎君がおばあちゃんにうつしてしまったかもしれないという自責の念に駆られてしまうという「厚生労働省」が作りそうなオチでもあるんですが、その業を「小学生」に背負わせたところが、この作品の「静かな攻撃性」に感じたんですね。

正直なところ、感染の原因なんてどのケースにおいても正確にはわからないんです。
例えばおばあちゃんにPCR検査をして検出されたウイルスに「太郎©」とでも書いてあるならともかく、何時?何処で?誰から?なんて厳密には誰もわからないんですね。
だから、「行動履歴」や「濃厚接触者」を特定して感染経路を推測するしかない。

で、おばあちゃんは物語を見る限りではそんなにあちこち行きそうなタイプには描かれていなかったように思います。
つまり、「太郎君が外から持ち込んだ(可能性が高い)」と誰もが「推測」できる状況なんですね、もちろん太郎君本人も含め。

そして、太郎君自身もその日友達(後に感染が発覚する二人)とマスクを外して公園で遊んでいたという「自覚」もあるので、尚更自分を責めます。

ここにね・・・・「罰(バチ)」というニュアンスを刺したのが怖いな・・・と。
その夜、いつものように晩ご飯を作ってくれるおばあちゃんに「また大根?苦いから嫌なんだよ~。カレーがいいよ。」と文句をついてしまい、おばあちゃんから「そんなこと言うとバチが当たるよ」と返されます。
これだけならいつもの光景なのかもしれなかったけど、結果的に太郎は大切なおばあちゃんを自らの不注意で危険に晒してしまったのは神様のバチが当たったからだという自責の念が彼を押し潰すんですね。

自分が発病して苦しむならともかく、自分が原因で大切な人を苦しめてしまう。
確かに道徳の授業ならありなのかもしれないけど、フラットな目で見たとき「コロナ」が『罰(バチ)』として自分やその周りに跳ね返ってきたという印象を持ちかねないかな・・という怖さも感じたんですね。

「コロナに罹る事は悪いことだ」

落ち度があったからお前はコロナにかかったんだ!と言われているようで、太郎君の心を考えるとちょっと救いのない苦しさを感じる。
学校の先生もヒステリックに「先生、言ったよね!何度も言ったよね!」とわめきたてる。
この2年間、日本中の子供たちがこうやって教育されてきたのかな・・って考えるとゾッとする。

コロナ感染者ゼロの町で、感染者にもなれず、でも自分が原因でおばあちゃんに感染させてしまった太郎君は、「1」でも「0」でもなく、ただただ自分を責め続ける・・・。

「おばあちゃんをコロナじゃなくしてください。おばあちゃんを助けてください」
必死に神社で神様にお願いする太郎君。
(全ては自分が悪いから神様のバチが当たったんだ)
だって夢の中のおばあちゃんもそう言ってたもん・・・(もちろん本当におばあちゃんがそんな事を言うわけないんだけど、もう太郎君の罪悪感は100%自分が悪いという方向にしか向いていない)。

「感染症にかかるのは不注意だ、本人のミスだ」という風潮が強い日本にあって、それを真に受けてしまう小学生が目に見せない責めを背負ってしまうという皮肉。

道徳の教材というよりは、日本の現状を痛烈に批判した作品。




子供にこんなもの背負わせているのだとしたら、やっぱりおかしいよ、日本。
ポチ

ポチの感想・評価

3.5
コロナがどんなウイルスか分からないし、子供だもん……自分の街に感染者ゼロだって言われたら、マスク外したくなるよねぇ💦

マスクがそんなに大事だって事も、自分以外の人間が感染した事で事態が理解出来たハズ。。。

とは言え、子供にあの責め方は…先生の気持ちもわからないでもないが、何か複雑だった(ˊᵕˋ;)

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