カリカリ亭ガリガリ

ウエスト・サイド物語のカリカリ亭ガリガリのレビュー・感想・評価

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
5.0
何億歩譲ったとしても、主演二人よりもラス・タンブリン(『ツインピークス』のジャコビー先生!『サンダ対ガイラ』!)やリタ・モレノやジョージ・チャキリスの人間的・身体的魅力の方がまさってしまうのが弱点であり美点!
リタ・モレノとジョージ・チャキリスが屋上で踊る"America"や、極彩色のダンスパーティーなど、何度観てもブチ上がる。"Maria"もバースタインのウルトラ複雑な楽曲構造に惚れ惚れ。
ラスト、ベイビー・ジョンがマリアにスカーフを被せてあげるのが最高に好き。
"Beat it!"(うせろ!)という台詞は、マイケル・ジャクソンの『今夜はビート・イット』の元ネタ。そりゃあマイコーが本作から影響受けてないはずないよね。

もはや多方面に影響を与えまくっている名作なのは言うまでもなく。こうして本作のコレオグラファーが、現代においても全くもって色褪せない輝きを放ち続けているわけだけれど……スピルバーグはどう脚色してくるか楽しみだ。
ちなみに、同じロバート・ワイズ監督なら、ユダヤ人のスピルバーグ案件はナチスも出てくる『サウンド・オブ・ミュージック』だと思っていたので、ウエストサイドストーリーやると聞いたときは「えっ、そっちなんだ」とちょっとびっくりした。