今泉監督作品ということで観てみた。
お得意の会話劇で、一つ一つの台詞のやりとりがとても面白かった。
側から見てたら普通に何の問題も無さげで関係も良好そうに見える夫婦。
が、妻が浮気をしてることを知ったのに一切怒りの感情が湧いてこなかった自分にショックを受けた男を稲垣吾郎が実に好演していた。
これってもしかして、アセクシュアルとかアロマンティックの類の話なのかな?とも思ったけど、どうもそうゆうことでも無さそうやし、ぶっちゃけどれぐらいセックスレスなのか気になってしまった。
劇中で「どうしたいの?」という質問に一番答えられなかったのがこの主人公だった。
恋愛においても「こうでなければいけない」という正解はないのかもしれないが、何だかモヤってしまうのはなぜだろう。
こうゆう作品を観ると今の結婚という社会制度上の枠に押し込めることがますます窮屈に感じる部分もある。
タクシーの運転手さんの話は言い得て妙で印象に残ったね。
自分もあの高校生の彼の言葉と同意見かもな(笑)