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劇場版 荒野に希望の灯をともすのsunaimaiのレビュー・感想・評価

4.0
シネマジャックアンドベティにて。監督のアフタートークの日に。中村哲医師もさることながら、25回渡航し、その活動に寄り添った谷津監督も見事。

10歳で夭逝された息子さんに「あの世で待っとれ」と語りかけ、不公平で不条理な社会への復讐として、自らの仕事を成し遂げる姿は、任侠の親分だ。監督もアフタートークで「仁義なき」ではなく、「仁義ある」闘いをされた方。と語られていたが正にその通り。

欲をいえば、NHK特集で深掘りしていた九州の港湾労働元締めの生家や、少年期に出会った牧師さんの話なんかも盛り込んで欲しかった。

石橋蓮司の朗読と女性ナレーターが、昭和の社会科授業でみる教育番組のような雰囲気を出してるのは減点材料。若い人達にこそ観てもらえる作品にしなくては。

いずれにしても、今の日本で必ず知ってなくちゃいけない人物。観て、心を揺さぶられ、明日から何かをはじめよう、と思える作品。
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