sunaimai

セールスマンのsunaimaiのレビュー・感想・評価

セールスマン(1969年製作の映画)
4.1
ダイレクトシネマの金字塔が、ここへきて日本初公開。にわかに盛り上がるノンフィクションブーム。宗教二世問題に重なるテーマ。見るべき動機がありすぎて劇場へ。
まず、今は亡き訪問セールスという形態に懐かしさを感じる。目標達成を鼓舞するリーダー的存在や全員集合のセミナーが、この時代にすでに存在していたことに驚く。売り物が「聖書」というのがこの映画のポイント。売る側に「信仰」という大義名分があるので、断る側も苦労する。
フロリダ入りするものの、成績の落ちてゆくポールに焦点が絞られてゆく終盤は圧巻。金の猛者であるはずのセールスマンに悲哀を感じ、早く買ってやれよ、と感情移入してしまった。
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