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殺しの烙印のsunaimaiのレビュー・感想・評価

殺しの烙印(1967年製作の映画)
3.0
横浜シネマリンの日活110周年特集にて。若き宍戸錠は石原裕次郎並みのスター感。そしてこの作品を機に日活と決別したという、鈴木清順監督のクレイジーな演出たるや。
自分はルパン三世のテレビシリーズでしかその活躍を知らなかったが、ジャズ的なBGM、不条理やコミカルな要素、女性のセクシャルな描写など、かつてルパン三世で味わった作家性を確認することができ満足。白飯の匂い、ストーリーの逸脱などは伊丹十三監督の『タンポポ』を思い出すが、当然こちらの方が源泉。
作品のテーマには、もしかしたらアメリカの覇権主義なんかが、No.1にこだわる姿に重ねられているのかも知れない。が、ともかく作品に没入し、ストーリー展開に振り回されればよい。蛇足を味わいつつ充実感も得られるヘンテコ映画。
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