えるどら

THE WITCH/魔女 —増殖—のえるどらのレビュー・感想・評価

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)
3.6
もうひとつの魔女の物語。交差して先に進む物語の行き先が楽しみだ。

レンタル開始していたので視聴。
前作の主人公・ジャユンの物語の続編…というわけではなく、また別の魔女の物語。
能力を隠して生活しており、その能力が開花し生活が崩壊、何も知らず匿ってくれていた家族を失いながらも運命に抗うために先に進んでいく…、というあらすじは前回と同じまま、全く別のストーリーになっていてかなり満足度高め。
前回の段階で設定をある程度把握している&説明しているおかげで、本筋にかけられる尺が多かったのも良かったところ。

見どころは何と言っても戦闘シーン。
前回以上の予算&技術の進歩のおかげか、とにかく戦闘シーンの見応えが凄まじい。
出てくるキャラクターはほぼ全員能力者で、人知を超えた超絶戦闘が可能。
その演出がかっこよくて、アクションの満足感がこの映画を好評価たらしめているといっても過言ではない。
花火をバックに空中での高速戦闘、土やがれきを浮遊させて閉じ込める…印象的な戦闘は多々あれど、最も胸が高まったのは「姉貴の柵ミサイル」だった。
満を持して能力を発動する姉貴が、全体即死攻撃を放つのさすがにかっこよすぎた。

前回もかなりサブキャラたちが良い味出してたんだけど、今回も負けず劣らず良いキャラがたくさんいた。
中でもいちばんはチョヒョン隊長とアメリカ人(名前わかんなくてごめんなさい)のコンビ。
主人公とそれを狙う敵キャラ…にもう一陣営が加わって三つ巴になると物語は混沌を生み面白さが膨らむ。
彼らコンビはその混沌にユーモアを加えて作品を盛り上げてくれていたように思う。
結局最後まで生きててくれたし、次回も登場しそうで嬉しい。
ずっと仲良くしていてくれ…。

軽い気持ちで見始めた魔女シリーズだが、2作目でさらに惹き込まれてしまった。
まだまだ日本では流行りきってない印象はあるが、もっといろんな人に見て欲しい。
いまいちばん続編が楽しみなシリーズだ。
えるどら

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