てつこてつ

オカルトの森へようこそ THE MOVIEのてつこてつのレビュー・感想・評価

3.4
良い意味でシュールさとチープ感を楽しめる作品。

白石監督の「コワすぎ!」シリーズが肌に合う人には、本作は映画版だけあってそれなりに制作費もかかっており、度々登場するクリーチャーのVFXシーンもなかなかのクオリティなので大いに鑑賞する価値あり。

少なくとも、同じ“森”が付く作品でも「それがいる森」よりは絶対に面白い。

POVの撮影手法だが、なるべく編集点が目立たない長回しの感覚を観客は味わえるので、山の中→屋敷→バス→湖畔→カルト教団の施設の舞台転換を一連の流れで見せるスピーディーな展開の演出は上手い。

堀田真由も頑張っていたけど、白石監督の作品群は、おそらく劇団出身かと思われるアマチュア感漂う俳優さんたちの演出が絶妙に上手く、また監督自身もなかなか芝居が達者。

終盤のカルト教団の展開がやや退屈で尻すぼみ感はあるが、個人的には楽しめた作品。
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