だから何?という映画。
史実に基づいているというけど、正直どこまでかは分からないくらいに戦場やテト攻勢後のサイゴンの様子は軽く綺麗な描き方。
戦争のど真ん中に行ってしか想像力が働かない主人公の成長で感動しろというのだろうか?
ブラックジョークにもリアルシリアスにもなってない。中途半端な映画。
内容は、今のウクライナ戦争のロシアにも、民主主義と人権を完全無視して違憲違法のまま“なんちゃって国葬”を強行し行政書類を改竄破棄し開示する肝心の情報は黒塗りを続ける日本政府や日本行政に通ずるものがある。
そういう意味では見る価値はあるのかもしれないけど、そもそもそれらに賛成や加担してる人間は、この映画を見たところ共通点に気付きはしないだろう。
印象的なセリフを抜粋しておく。
・なんで悪いニュースばかり伝えるんだ?傷つくだろ?国全体が。
→真実は傷つけない。国を傷つけるのは嘘の方だ。
・こんなのもう戦争じゃない。大量虐殺だ
→それが戦争だ。戦争は巨大な犯罪現場だ。