アネモネ

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのアネモネのレビュー・感想・評価

4.2
ワインスタインのような権力を持った犯罪者は世の中にきっとごろごろいる。
そしてこういった奴を全力で弁護すること弁護士や組織がある。
不思議だけど、お金や権力が道徳や法律よりも大事な人がいるんですよね。
ワインスタインのような奴は二度と出て来ないで欲しい。
フェミニストじゃなく女性ならそう思う人も多いはず。
まして「妻と子供に誓って」とか気軽に言うとか信じらんねー。


静かなのに終始息の詰まるような緊迫感で進むストーリーで、結果がわかっていてもあっという間の上映時間でした。
主人公2人は記者であり母である事、その中で自分や家庭だけじゃなく世の中に伝えるべき真実を当事者の立場になって考える事のできる素晴らしい女性達でした。
反面、悪いとわかっていても弁護するワインスタイン側の弁護士の、何言ってんだかわかんない遠回しな言い方。
マジむかつく!と同時に、あれ?どっかで同じような…あ、我が国の政治家と一緒だったー!

こんなに#Me too運動が広まっても実名で性被害を告発するのは本当に勇気のいる事だと思います。
劇中の告白に何度も涙がこぼれてきました。
本作で本人役をやっているアシュレイ・ジャッドは本当に凄い。
そしてこの真実を世に出したミーガンとジョディ記者へ心から敬意を表します。
今の日本でもある性被害。
「あのこと」しかり「スキャンダル」しかり、いなぜまだに女性に寄り添う法改正がなされないのか、憤りしかありません。
黙らせる示談書とか、ほんとに恐ろしい。

キャリー・マリガンとゾーイ・カザン
かっこよかった!
アネモネ

アネモネ