アネモネ

梟ーフクロウーのアネモネのレビュー・感想・評価

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)
4.4
鑑賞後、頭も目もバッキバキ。
友達との待ち合わせ場所まで大興奮のままなぜか走って向かいました。
瞬きもしなかったらしく着いたときには目が真っ赤。まるでなにかやった人みたいだったそうで。
それくらい面白かったってことです。

主人公ギョンスと共に
目を凝らし耳を澄ませて集中。
その緊張感と
あ!って気付いてしまった時の衝撃。
様々な種類の緊張感と緊迫感が劇場内を漂い、私達観客の気持ちまでもっていきます。

知ってしまった真実に対して
保身の為に見て見ぬ振りをしやり過ごすのか。
人として声をあげるべきなのか。
守りたいものと正義と義務。
ギョンスなら、あなたなら、どうしますか?
この作品は時代が1600年代なだけで、中身は現代の私達にも同じく投げられた問いなのです。


ギョンスが手と耳で感じる時の感覚や、夜の暗がりで起こる出来事の映像表現が素晴らしい。
見えそうで見えなかったり、見え過ぎたり、本人には見えない後ろの人の表情や仕草は見えないギョンスだけじゃなく私達みんなの日常にある事で、全部当たり前な事をこうして映像で魅せる凄さ。
ギョンスを演じたリュ・ジュンヨルの演技は言うまでもなく、毎回別人に見えるのは本当に驚きます。
悪役ユ・へジンも新鮮でした。
韓国の役者さん、脚本や監督の技術を改めて世界に知らしめた映画だと思いました。
絶対映画館で観るべき映画です!
アネモネ

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