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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSIONのTEPPEIのレビュー・感想・評価

5.0
未公開シーンを加えた、所謂もっと楽しいバージョンになって帰ってきた「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF」。全国わずか5館での上映というのは少しシビアな気もするが、満席のなかスパイディーファンたちとそのひと時を楽しんだ。劇場公開版よりもコメディタッチ要素も増えて、スコアも多少変更されており、ドラマ部分に大きな変化はない。それほど劇場公開版はドラマ部分のプロットに無駄がなく、スパイダーマンのヒーローとしての自己犠牲や、葛藤、成長が充実して描かれていたのだろう。

今作を含めると劇場鑑賞は6回目。とにかくスパイダーマンファンにはたまらない要素が揃っており、いまやソニーが公にサプライズ要素を紹介してしまっているが、それでも、何度でも楽しめる。
ついでにいうとトム・ホランドのスパイダーマンはソニー主導で新たな3部作を製作するアナウンスがあったが、その後動きは見られない。ソニー・ユニバースもちょっと雲行きが怪しいし、下手なクオリティで作っていいはずがない。結論、私的にはトム・ホランドのスパイダーマンは本作で完結してしまったほうが胸を締め付けられるが、スパイダーマンとして生きる決断の最終的な答えを明示して終わった時点で完璧な締めに思う。

あんまり下手な続編作ると、ジェームズ・キャメロンが「ターミネーター3」をスープに小便かけられた気分と罵ったことと同じ現象が起きそうなので、それならトビー・マグワイアやアンドリュー・ガーフィールドでそれぞれ一作つくって各々の物語に決着をつけたほうがファンとしては嬉しい限り。

満点💯
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