このレビューはネタバレを含みます
人喰い衝動がある女の子が、18歳になって父親に捨てられて、母を探して(三千里以上移動してそう)旅しながら同族に出会っていく話。
ほぼディスってるのでネタバレ設定にしました。
カニバリズムは生きづらさのメタファー…とのことで、一体どのように表現されているのか気になって鑑賞。
ただ私の生きづらさへの興味関心は、それをアイデンティティにしている人がよくわからないから理解したいというところからきていまして。
観終わってみて、「間違った〜、失敗した〜」という感じでした。そもそも生きづらさをヒロイックな表現にするのは好みじゃなかったし、普通のご飯の方が人間より絶対美味しい…(ただの食いしん坊。)
ロミオとジュリエット、トニーとマリア、マレンとリー。
思わず並べて思い浮かべちゃったけど、若者の中途半端や勘違いによる悲恋ものは子どもの頃から全く共感できないという性格も災いしたかも。
それにしてもティモシー・シャラメが「美しい」扱いになるのがどうも私にはしっくりこない。骨格が好みじゃないというのが大きいのだけど、たまたまいいアングルで静止しているとそれなりに見えるだけで、どちらかというと三枚目キャラが向いてる俳優さんだと思う。イケメンで売りたいならモデルのお仕事にとどめておいた方がいいんじゃないだろうか。
テイラー・ラッセルの葛藤して苦しむ演技は良かったけど、これも瞬間的なもので全体を通すと微妙。
他の「同族」たちの方がイカれてるようで悲哀が感じられる。やっぱりマーク・ライランスが良かった。
そしてタイトルからして「骨まで愛して」的な流れだろうと予想してたけど、セリフがそのまんまでもう最後は笑うしかなかったです…。
まだまだ修行が足りませんでした。